摺鉢山〜宇江内山〜北峰  1026m・1187m・1217m つぼ (上川町・士別市)  地図はこちら  ■Home
2013年5月25日 曇り時々晴れ メンバー6名
7:40豊原牧場680m→ネギ採り40分→(11:35-11:45)宇江内山→(12:00-12:20)北峰→(14:50-14:05)摺鉢山→16:00豊原牧場

週末は大雪山の烏帽子岳を本命として計画し、 その前段にグビッ〜と美味しくビールを飲むため何処か軽い山でもと考えた。 ちょうど上川三山の摺鉢山が手頃そうだったが、 地図を見てるうちに宇江内山(ウエン・ナイ 悪い・川)まで足を延ばしてみたいと欲が出る。 何時もならとっくに藪が出てる時期だが今年は異常に雪解けが遅く、 スキーは無理でもツボやワカンならまだ何とかなりそうに思えた。ダメもと覚悟で出掛けてみることにする。

                    

  
         

出発地の豊原牧場は一面の雪に覆われ一安心、 また道路の終端まで入ることができ1時間は得しただろうか願ってもない好条件に恵まれた。 しかも予報では曇り一時雨の筈だったが意外にスッキリ遠望が利き、 山頂まで天気が持つことを願っていそいそ出発した。 雪原に見えるコブは763のポコかと思ったら摺鉢山山頂だと分かりあまりに近くて小さいので小拍子抜けする。 さてピークは帰りに寄ることにして急な西面を巻くと途中でネギ畑を発見する。 堪らず30分の臨時休憩を入れたが、このまま山を中止しても良いかなと思うほどの上物だった。

          
         
                    

  
         

宇江内山に向かう鞍部でただのお荷物になりそうなスノーシューをデポする。 この尾根は小さなポコ833が連続してややこしいが木が少なくて歩き易い。 やがて尾根は広くなり・1098ピーク(写真左・中央)まで300mの登り返しがやたらきつく感じる。 だが標高が上がるにつれバックの大雪山や十勝岳連峰、北大雪の山々が広がって、 何度も足を止めてしまうほどの展望にうっとりする。 そして摺鉢山の上には吉兆の知らせか!雲が七色に染まる彩雲が浮かんでいた。

          
         
                    

  
         

上川町と士別市の境界稜線に出ると左の稜線伝いに突角山が、 ニセカウ方面に目を転ずると天幕山とチトカニが望まれた。 そして稜線のずっと先に顕著なピークが聳え、北峰はあんなに遠いのかと思ったら手塩岳だと分かりほっとする。 ここからのっぺりした宇江内山(写真左)は意外に近く、その左に双子峰の北峰も見えていた。 青空が少しずつ面積を広げ、適度に雲があるせいか気温が上がらず雪が締って快調に歩を進める。 そして宇江内山の広い斜面(写真右)には古いモービルの跡が見られたが、 滅多に人の入らない場所とみえtiさんがカバノアナタケを数ケ見つけた。 凄い目だなと感心しつつ、この時期でもノコは必需品だと痛感する。

          
         
                    

  
         

そして三等三角点の埋まる宇江内山本峰に到着する。 あまりに平坦な山頂で、 すぐ先の端正な北峰1217mを目にしては登らずにいられない。 雪庇の釣り尾根を15分辿ると呆気なく北峰山頂で(写真左)360度の大展望が待っていた。 手塩岳が尾根通しにぐっと近く2時間もあれば行けそうである。 そして大雪山を始め途切れぬ山並みが広がっていた。 本峰(写真右)はのっぺりした山かと思ってたが片面が切れ込んで結構迫力がある。 しかし高さと容姿で勝る北峰に三角点も名前もないのはおかしい、 釈然としないが戻ることにする。

          
         
          

         

宇江内山北峰から手塩岳を望む。 ここから見る手塩岳の山頂部は既に黒々としていたが稜線はまだたっぷり雪に覆われ、 距離的には牧場に戻るのとどっこいどっこいである。 日帰りならちょっと厳しそうだがテントを背負って一泊で抜けたら楽しいかも知れない。 夏尾根の左には未踏の馬背山やなつかしい於鬼頭岳が望まれ、 高からず低からず、道北の山らしい静かで奥深い山並みが広がっていた。


          
         
                    

  
         

近づく摺鉢山は牧場側から見るより北側からの方が断然男前である。 その形状が摺鉢を伏せた姿に似ているところから名付けられたと思われるが納得がいく。 さて取り付きだが、まだネギに未練があるものの雪の付いてる北尾根から登ることにした。 taさんがトップを代わってくれたお陰で風景を楽しむ余裕ができたが上では必死にステップを刻んでいる。 特に上部は四つん這いになる程の急斜度だった。


          
         
                    

  
         

雪庇を上手くかわして登り切ると東西に長い頂陵の中程に山名の消えた板切れとテープが結ばれていた。 たぶんこの下に三等三角点が埋まってる筈である。 ここも大雪山の展望台で目の前に聳える山々に圧倒され、歓喜のあまり飛び立とうとするyoさんがいた。 天幕山と突角山を両手に眺め暫し休憩したあと、 真っ直ぐ延びる道路に向かって沢形を下ると車まであっと言う間だった。 上川の初ピーク二つは展望と山の幸に恵まれ言うことなし、銭湯でさっぱりして層雲峡に向かった。




          
         
























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