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6時半に情報館で待ち合わせ、沢道具と風呂道具を積んで車を走らせる。
この沢は数度目で帰りの温泉と道駅で野菜を買う方が楽しみだが同行者と沢に失礼なので黙っとく。
湖畔のパーキングで身支度をしてソウベツ川沿いの道路を進むとゲートで行き止まり、そこからタイヤの跡が残る道を歩いて広場に到着する。
「魚留の滝」の看板は草でカモフラジュされ、残念なことに遊歩道も藪っぽくなっていた。
この沢が知れ渡った頃は初心者向きということもあって結構な人気だったが悲しいかなあまり人が来なくなったようだ。
そんな草被りの道も沢登りする身にはなんてことはなく、コルを乗越しソウベツ川に下ると以前と変わらぬ魚留の滝にほっとする。
左岸の水際を直登して滝上に出ると暫く単調だがやがて次々に小滝と釜が出迎えてくれる。
水量が多いせいか小滝からは水飛沫が上がり、釜は泡立ちながら渦を巻いている。
先を行くkanaちゃんもまんざらでないのか足取りが軽く、つい牧場の沢の出合を通り過ぎてしまった。
この支流をちょっと登れば大きな滝があるのだが戻るのも面倒くさいので先に進む。
そんなこんなで呆気なく大滝に到着、轟音を轟かせいつも以上の迫力だ。
ルパンはなんぼ水が好きなのか釜でぐるぐる泳ぎ回っている。
滝風でこっちの方が寒くなってくるので右岸から高巻く。
踏み跡がずっと上に延びているが途中からトラバースして落ち口へ、滝上からの景観もなかなかである。
すぐ奥に轟く二つ目の大滝を下から眺めて出渓とする。
滑る急斜面にロープの残骸が垂れ、頼りない灌木と草を掴みながら林道に這い上がるのがこの沢の核心だった。
すっかり熊笹に覆われた林道を15分で道路に復帰、橋を渡った先の「早月の滝」を今回も見逃して車に戻る。
ここは沢の濁りが若干気になるがそれを差っ引いてもお手軽で良い沢だと思う。
洞爺湖温泉の大和旅館500円は昭和レトロ調で源泉掛け流し、周辺のホテルよりだいぶ濃いお湯だった。
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