惣芦別岳  ソウアシベツダケ 1019m  (芦別市)    ■Home
      2015年11月7日 晴れ 南西尾根〜西尾根周回ルート 2名
      8:40奥芦別支線林道→9:35作業道右810m→(11:40-12:05)惣芦別岳→13:00作業道左715m→13:30奥芦別支線林道 (休憩含)

礼振峰の西に位置する惣芦別岳(ソーアシュペッサ 滝と灌木のある川)は地図に山名が無く「ガイドブックにない北海道の山50」(八谷和彦さん著)で初めて知った山です。 アプローチの林道がネックで滅多に人の訪れることのない山ですが本によると展望が良いようです。 山腹に延びる作業道を上手く辿れば割と短時間で登れそうなので自転車を積んで出掛けてみることにしました。


自転車の積りでしたが途中2ケ所のゲートはすんなり通過できました。 ただ芦別川沿いの林道はヒヤヒヤする崖淵に道が付いている上にアップダウンの悪路で自転車で行くのは端から無理な話でした。 やがて山間にシューパロ岳(写真左)が望まれると漸く安堵感と共に気分が高揚してきます。 そして林道の行き止まりから地形図にない作業道が尾根に延びていました。 すこぶる順調な出だしに思わず頬が緩みます。 今までよりずっと良い道をテクテク登ってゆくと650mで二股となり、少し迷って右に進みました。 ところが次第に山頂から離れて937の尾根に向かい出したので誤ったようですがここまで来たら山頂は射程圏です。 そして810mで作業道が消失し、藪尾根を登って青空のポコに出ると普段あまり見ることのない後芦別山塊と呼ばれる山々が広がっていました。


コルの密な笹藪に閉口しましたが稜線はこの時期ならではのスカスカしたもので変わる藪上の景色に度々足が止まります。 後ろには台形の幾春別岳(写真左)が構え、木に重なる小さな山が夕張岳だとはすぐ分かりませんでした。 そして遂に山頂に到着、細い灌木が立ち込むものの藪山ブラボーと叫びたくなる眺めです。 すぐ北に名前の似た惣芦別△(写真右)という山が見え、今度は雪の時期にあの山からこちらを眺めてみたいと思いました。 その左に広がる山々で一番高いのが美唄山ですが暑寒連峰や樺戸山地も望まれ、帰るのが勿体ない程の展望です。 下山の西尾根は結構な笹藪で770mで伐採道が、そして715mで作業道と出合いほっとしました。 二股を間違えなければ30分早く登れたと思いますが結果的に展望を楽しみながら周回できたので良かったと思います。



【惣芦別岳山頂から東方の眺め】山頂からは後芦別山塊の険しく尖った峰々が見渡せます。 左から順に(崕山、中天狗、小天狗北峰、小天狗南峰、御茶々岳、夫婦岩、礼振峰、夕張中岳、芦別岳、ポントナシベツ岳、シューパロ岳、夕張マッターホルン) 、更に写真から外れて白い大雪山や夕張岳まで一望でき、実に良い眺めが広がっています。 これまで登った山々、歩いた稜線の一つ一つが懐かしく思い出されました。          




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