根雪が例年より半月早かったとは言えまだ12月半ば、快適に滑れるとは思えないが尻別岳なら遠くないので駄目元で行ってみる。
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道路沿いの柵がまだ雪の上に出ていたが既に3台止まっていて太いトレースが延びていた。
林道から989峰に向かうと雲が垂れ込め斜面の様子は見えないが雪が思った以上でほっとする。
天気は予報通りだが樹林の中は穏やかで雪がふかふかのままだ。
容赦のない急なトレースに閉口、ジグを切って稜線に出るとボーダー等が滑降の準備中だった。
その中の一人にkanaちゃんが「ハロー」と声を掛けると「私は日本人だよ」との返事、どうやら東南アジア系の人と勘違いしたようだ。
吹き出しそうになるのを我慢しながら礼を述べ、まだ所々穴が空く稜線から山頂に到着した。
ガスで何も見えないが風はそれ程でもなく写真を撮って帰ろうとすると羊蹄山がスーッと姿を現し青空が広がってきた。
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冬の尻別岳でこんなドラマチックな景観は初めてで真っ白な雪と樹氷、青い空と流れる雲海の綺麗なこと!まさに息を飲む光景である。
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光と雲が織りなす風景に何度も足が止まる。
そして再びガスの林間へ、身支度していると今度は外人さんに「ハロー」と声を掛けられる。
生憎の視界だが実質的な初滑りを楽しむことができた。
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<2015年の尻別岳はこちら>