春の陽気に誘われ二週続きのツボ足である。
自宅を8時に出発し支笏湖経由で現地に到着すると車が数台止っていた。
出発点は滝笛トンネルを抜けて二つ目「中笛橋」と三つ目の橋との間で車線ガードを跨いで取り付く。
雪が固くスノーシューをリュックに縛り斜面を登った。
国道から200mも入ると静かな疎林となり、青空に白いダケカンバの枝が映えて美しい。
ルートは緩斜面の中を歩くだけだが、見晴らしが良く木の間に山頂がどんどん近くなるのが嬉しい。
やがて斜度が少しきつくなると前山870でそこは白老岳の絶好の見晴台だった。
形の良いピラミダルな山容はいかにも急そうで、すぐ右にこれまた格好良い南白老岳944.5mが見える。
更に徳舜瞥岳、ホロホロ山そして後に羊蹄山とすこぶる眺めの良い場所である。
一旦コルまで下り、ステップを刻んで一気に山頂へ到着する。
雪庇が少し張り出し南面は雪解けが進んで這い松が出ていた。
雲一つない360°の展望が得られ、立派な標識の前で記念写真を撮る。
よく見ると先行の足跡が東の方へ続き、どうやら北白老岳に向ったようだ。
風も無く穏やかなひと時を過ごした。