白井岳 (山スキー・再訪) 1301m ■Home |
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例年一番寒い時期に登ることにしているが今朝のスキー場は−12度、日が射して身支度が楽だった。
スキー場から外れてすぐ1ケ所目の渡渉では足場が無くなって一瞬驚く、
しっかりしたSBがあるものの沢が深くスキーを履いて慎重に渡った。
おそらく管理者の意図だから来年からは以前のように場外から入った方が良いかも知れない。
沢沿いに延びる先行トレースと別れいつものルートで尾根に取り付くと膝ラッセルだったが雪は軽かった。
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ダケカンバとエゾマツの緩やかな尾根を登ってゆくとヘリが上空を何度も旋回してやけに騒がしい。
やがてスキー場のアナウンスも届かなくなると静寂な深山の趣に戻り、
背後には小さな春香山と湖のような色の石狩湾の向こうに暑寒の山並みが望まれた。
視界が徐々に開け、目の前に白井岳直下のオープン斜面が広がる。
動物の足跡も鳥の鳴き声もない真っ白な雪面にぼわっとダケカンバの疎林が陰を落すだけ、
厳冬の美しい風景に見ほれる。
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朝里岳からの稜線に出るとボーダーとスキーヤーの混在する大パーティーが山頂に向かっていた。
ほぼ同時に山頂到着、珍しく風がなく穏やで余市岳と定山渓天狗岳がぼんやり望まれた。
丸い頂の南端には真新しい山頂標識が付けられ、その周りは我々を含め二十数名が賑々しい。
さてシールを外し早々に下山とする。
山頂直下の斜面を下見したら雪が溜まり過ぎ、いつもの様に登った広尾根を滑降することにした。
北斜面で雪が軽く浮揚感に溢れるふかふかパウダーに笑いが止まらない。
そのあとはやや雪の量が多くほとんど直滑降でトレースに合流、
あとは往路のトレースを一気にスキー場へと戻った。
去年は深雪でダメだったが今年は天気と雪に恵まれまずまずの白井行だった。
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