下川山は下川町に在らず、高見湖の北に位置する静山である。
さして特徴的な山容ではないが僅かな記録を参考に南西面沢からピークハントすることにした。
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5時前に札幌を出発、道道111号静内中札内線から十数キロの春別林道を走ってようやくペンケアブカサンベ林道のゲートに到着する。
ゲートには鍵が掛けられ歩いて出発、良い道だが春別川(写真左)に掛かる橋を渡って程なく道が崩壊していた。
右岸の林道跡を暫く進み、左岸に徒渉してクリンソウの中を歩くとすぐ道跡が消失する。
沢中の石は良く滑り、右岸左岸にシカ道を探しながら辿る。
標高が上がらずだれるが暑い日で尾根歩きよりはましか、それでもc550頃から傾斜が付くと少し沢らしくなって小滝に続き8m程の滝も出てくる。
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水は一旦涸れるが再びお湿り程度の流れになる。
c820で二段(8m+15m)の滝が出現、一段目の左岸を高巻く途中で上に大きな二段目が目に留まった。
右を見上げると山頂からの南西尾根がすぐ近く、笹の急斜から尾根に出る。
尾根にはシカ道が延び、時折古いピンテが枝に結ばれていた。
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笹の中に道が続いて楽勝に思えたがピーク手前の急斜で藪漕ぎになり、汗びっしょりで山頂に到着した。
雲と灌木で展望が利かず、戻る尾根から高見湖に掛かる橋が見えていた。
下りは滝を交わしてc630で沢に戻るが足元を蕗の葉が覆って歩き難い。
帰りに静内川の橋からこの山を探すが雲で煙るせいか元々遠くて見えないのか、
結局この山の姿を一度も目にすることが出来ず残念である。
レコードの湯でさっぱり、不思議とダニのいない山だった。
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