狭薄山  サウスヤマ 1296m (札幌市)   ■Home
     2016年5月8日 晴れ 中山峠ルート メンバー5名
     7:20望岳橋P→9:20林道640m→(12:20-12:35)狭薄山→14:20林道640m→16:20望岳橋P 登り5:00/下り3:45 (休憩含む)

山名の由来はアイヌ語の「サシス・山が狭まりこだまする」「サウシヌプリ・前にある山」の二説があり、ピラミダルで目立つ山である。 これまで残雪期に一度、沢から二度ピークを踏んでいるが中山峠からは初めてなので登ってみる。

望岳橋に着くとやけに雪が少なくて幾ばくかの不安が頭をもたげた。 取り敢えず先行グループのつぼ跡を追って国道から230m下の林道に出る。 水が流れ、蕗の塔が出始めた林道を歩くとやがて雪道になるが周辺は藪で心許ない限りだ。 二つ目の橋を渡ってショートカットもままならず640mの二股になる。 先行Gの跡は林道左の小尾根に向かっていたが尾根に雪は無いだろうと右の沢形を詰めることにした。 幸い沢は雪に埋まってスキーの跡があり、順調に888mの広尾根に出るがそこに先行Gの足跡を見ることはなかった。

進む方向が定まらぬ程に広い尾根も徐々に狭まり、締まった雪尾根の先に山頂が見えてくる。 このまま楽勝かと思ったら1036ポコの先は尾根の右に雪が残っているだけでかなり藪っぽい。 雪が切れるたび笹と灌木を分けるが鹿道があって助かる。 しかも頭の上を風が唸っているがちょうど風下を歩く格好で幸いだ。 そして1100mからびっしり雪で繋がった尾根を見てほっとする。

振り返ると喜茂別岳〜無意根山〜余市岳が横たわり、その上に羊蹄山がどっしり座っていた。 いよいよ山頂が目前となり、今回が3度目のリベンジだというMさんに先を譲る。 重い足取りで一歩一歩という感じだが念願のピークに到着し感無量の様子、他の2人も初ピークを踏んだ。 広い頂には離れた位置に新旧の山頂標識が掛けられ、のんびりしたいが風の音が落ち着かず少し休んで下山する。
          

雨上がりでざぞすっきりした眺望だろうと思ったらPM2.5が層になって広がっていた。 遠くの山々はぼやけているが眼前に札幌岳から漁岳までの山並みが続き、ほんの数年前に縦走したばかりなのに懐かしく思える。 今回のコースは南斜面で雪解けが早く、最後の登り返しが余計だがそれを差し引いても登り5時間、狭薄山の最短ルートを実感する。          


          

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