未踏の三頭山は貴重な1000m越えの一座、天塩山地の中ではピッシリ山に次いで高く北海道百名山の一つでもある。
札幌から登山口まで170km程あってやや億劫な距離だが2時間半で着いたのは意外だった。
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砂川SAでsatoさんとばったり、行先が同じ山だった。
ソバ畑が彩りを添える晩秋の風景を眺めながら幌加内に入る。
車高の低い車を道の駅に止めて出発するとバンガローの上にこれから登る山並みが望まれた。
「三頭山」とは変わった山名で動物と関係でもあるのかと思っていたがポコが三つあるのが由来だと教えて貰う。
林道のトーテンポールを見てふと羆事件の三毛別を思い出す。
さて登山道はいきなりの急登に加えて昨日の雨で滑り、
ひいこら言いながら5合目の駐車場に着くとsaさんの車が止まっていた。
一行にすぐ先で追い付くと車がスリップして大変だったらしい。
それまで展望のない道だったが六合目の「馬の背」で足元がスカスカし、「見晴台」で草木の中に三頭山が姿を現した。
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アップダウンが多く、一度ガツンと下った所で「深山オンコ」の銘木を眺め、
そこからジグザグの急坂を登って行く。
やがて反射板を過ぎると先程、山頂と思ったのは八合目のポコでそこから「一頭山」と「二頭山」と呼ばれるコブを超える。
「一頭山」から見る北の山並みが新鮮、そして笹に覆われた「二頭山」から山頂らしき標識が見える。
山頂にはユニークな標柱と一等三角点が埋まっていた。
暑寒別や大雪山、利尻山が見えるか楽しみだったが遠望が利かず、スッキリしない展望の中にポロシリ山が見えていた。
滑る登山道に登りと変わらぬ時間で下山する。
せいわ温泉ルオントでサッパリして次の山に向かった。
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下る途中、九合目付近から東方を望む。
政和コースが尾根の左へと続き、雨竜川沿いの狭い平野の先に幌加内の小さな集落が見える。
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<2020年の 三頭山(山スキー・一線川ルート) はこちら>
<翌日の 函岳 はこちら>