2005年8月中旬 曇り
総時間16:05(休憩含) 標高差950m 往復13.6km
c140林道P5:40→第一マッカ橋6:00→珊内川本流6:08→c240ゴルジュ8:05→c498二股11:23→山頂C1・14:00
C1・5:05→c904ポコ8:25→c430二股10:23→本流出会12:20→イワナ沢出会12:35→c140林道P12:50
美しい小滝と釜が次々と現れる スサノ沢出会い過ぎ F1 c140・10mスダレ状の滝
珊内の集落からぬくもり温泉に折れて林道を進み終端手前で右折し道なりに行くと崩壊地の手前で通行止めとなる。
そこから歩いて800mほど先の珊内川の支流イワナ沢に掛かる橋「第一マッカ沢橋」が入渓点である。
10分程支流を下ると本流と出会い目印にピンクテープを結ぶ。
淡々と遡行すると程なく滑と渕を伴った綺麗な沢相を呈しおのずと気分が昂ぶってくる。
時々足元を山女が走りそっと深みに近づくと何匹か魚影を確認できる。
やがて右から滝ノ沢、次いでスサノ沢と出合い少し先で滝が現れ直登する。
c140で地図にある最初の滝はスダレ状10mで後方左岸から高巻くが取り付きが泥壁で少々辛い。
中小の滝は登りより深い釜を渡るのが大変でへつりの難しそうなところはさっさと高巻くことにした。
c170にある小規模なゴルジュも水中に入れば胸まで覚悟せねばならず左岸から高巻いた。
やがて沢は滑床が続き核心に入った気配濃厚となる。
そしてc240の二股過ぎで「山谷」の写真にあるゴルジュが現れる。
泳がなくては突破できない狭く暗い函状の先から水が勢いよく噴出している。
本では「泳ぐ場面で躊躇していると抜けられない」と記されてる場所だがやはり冷たい水に入るのがどうも億劫で怯んでしまう。
とりあえず左岸を高巻こうと登ってみたものの手掛かりが無く急斜で詰まってしまった。
再び川床に戻り思案するが選択は後方から大高巻くか! 泳ぐか! 二つに一つ・・ん〜仕方ない泳ぐか〜?
まずトップが空身で泳ぎ着きロープで自身のザックを引張り上げた。
この時ザックに通いロープをつけるのを忘れ再度ロープを渡すのに難儀する。
時間が掛かったが何とか全員泳ぎ切ってほっとするが全身ずぶ濡れで寒くて震えが止まらない。
次の釜持ちの滝は左岸を微妙なバランスで低く巻くが最後の足掛かりがいやらしかった。
c470二股から小滝が続き次第に水も涸れ笹が被り出すとごみごみして歩き難くなる。
やがて沢型も消え根曲り竹の藪漕ぎ40分で標識のない山頂に至った。
笹を刈って整地しテントを設営すると何もすることが無く日の高いうちから飲み始める。
夕刻から再び天気が回復し余別岳とポンネアンチシ山がスッキリ見えるようになる。
きれいな夕日と共にポツポツ漁火が浮かび集落の灯火を眺めながら酒を空け就寝する。
翌朝は濃いガスと霧雨だが予定通りスサノ沢の源頭を目指して竹藪に突入だ。
稜線の尾根形がはっきりしない上に背丈の倍はある猛烈な根曲り竹で見通しが全く利かない。
何度もGPSで地図上の現在地を確認しコンパスを切りながら手強い藪を漕ぐ。
稜線上で蛇行を繰り返しながらc904ポコまで行くのにたっぷり3時間以上掛かってしまった。
降りだから一時間もあれば何とかなるだろうの当初の考えは全く甘かった。
ポコで下る位置を再確認し竹薮を降るとすぐ沢型となる。
この支流は藪と倒木の連続では鬱陶しい限り、c904ポコを越えてからスサノ沢本流を降った方が幾分ましかも知れない。
しかしこのゴミ沢もc430の出会いを過ぎスサノ沢に出会うと綺麗な沢に変身した。
小滝や小函が連続して現れ一・二箇所登そうもない8m程の滝がある他はどんどん楽しみながら下れる。
ただし林道が近づくに従い蚊とアブが煩く服の上から容赦なくやらた。
泳ぎと藪漕ぎが印象に残る沢である。
腹まで水に浸かり廊下状の函を行く 各釜は深くへつりに気を遣う 深く長い廊下状の函、躊躇した挙句泳いで渡る