両古美山〜展望台〜無沢1  リョウコビヤマ〜ムサワイチ 806m・833m   ■Home
2016年5月29日 晴れ 当丸峠コース メンバー4名   
7:45登山口→8:45両古美山→9:00展望台→(11:20-11:40)無沢1→13:55登山口 登り3:35/下り2:15 (休憩含む)

三町の境界に位置する両古美山は神恵内村(古宇郡)と古平町で両古、更に美国町から一文字を取って付けられた山名である。 トーマル峠から簡単に登れ、その先の三角点「無沢」まで刈り分けが延びているので出掛けてみる。

ただの道道にしてはありえないスーパー道のトンネルからトイレや休憩小屋がある駐車場に入る。 トーマル峠は泊原発の緊急避難路としての性格を持ち、この公園もその一環で作られたものと思われる。 登山者とタケノコ採りしか来ない場所にお金を掛けなくてもいいからもっと税金も電気代も安くしろ・・ と言いたいが有難くシェルターの屋根に延びる遊歩道を出発するとなだらかな両古美山と展望台、そして遠くに無沢1が見えていた。

登山道の脇にマイズルソウが群生しその中にタチツボスミレ、カタクリ、キクザキイチゲの花が目を楽しませる。 ハイマツを刈り分けた稜線からの展望は良く、見覚えある岩の先に泥ノ木山と後方に当丸山が見える。 そして呆気なく両古美山に到着するがハイマツと笹の中に標識が転がっているだけだ。 積雪期の印象も薄い山だったがおよそ山頂らしからぬ山をあとにして次に向かう。

緩やかな尾根を15分ほど下ると分岐ですぐ先が展望台だった。 展望は両古美山と比較にならないほど良く、 眼前に無沢1とその奥に積丹半島1000m峰の5座(余別岳、積丹岳、ポンネアンチシ山、珊内岳と通称赤石山)が並ぶ。 無沢1はまだ遠いが両古美山に来るならここまで足を運ぶべきである。

分岐から最低コルまで200m下り、食べ頃のタケノコが飛び出すネマガリ斜面をトラバースする。 無沢のコルは雪渓で埋まり、そこはひんやり涼しい熊の巣で出たばかりのネギが嬉しい。 尾根の取り付きにピンクテープが付いていたがそんな訳でうっかり見逃すところだった。 刈り払われた尾根にはカタクリとシラネアオイが盛りと咲き、タケノコを採りながら無沢1に到着する。 なかなか展望の良い山だが途中で山菜に誘惑された一名は山頂に届かず、ずっと下の方でザックを満載にほくほく顔で待っていた。

【無沢1からの眺め@】 山頂からの展望は素晴らしく左端の泥ノ木山がなかなか端正で当丸山の遠方に余市岳や無意根山も見える。 写真では外れているが羊蹄山とニセコ連山、海の向こうに狩場山も見えていた。 そして駐車場から歩いたルートが見て取れ、両古美山の登り返しに少々うんざりする。

【無沢1からの眺めA】 先程より積丹岳と余別岳がぐっと近づき、無沢3の尾根を積丹岳まで歩いたことが思い出される。 無沢2まで刈り分らしき跡に残雪が見え、そこからポンネはかなり近そうに思えた。 この山を含めそれぞれ点名があるのになぜ無沢1〜3と呼ばれるのか分からない。

<2013年5月 両古美山〜泥ノ木山 はこちら>


          

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