ルベシベ山 794m ルベシベヤマ ・ 元服山 477m ゲンプクヤマ   ■Home
  2016年12月25日 曇り時々晴れ 4名   

【ルベシベ山 (累標岳)】 8:40国道P→(11:05-11:15)ルベシベ山→12:25国道P 登り2:25/下り1:10

ルベシベという名前は道内の町や山に多く、アイヌ語で(ルペシュペ・道に沿って下る川)という意味である。 八内岳と銀山の中間にある三角点ピーク「累標岳」も仁木町側にルベシベ川が流れていることからルベシベ山と呼ばれ、 峠から割と簡単に登ることができる。


稲穂峠に向かうと雲が広がって展望の思惑が外れたようだ。 しかも一昨日のドカ雪は札幌だけの話でふと山の雪が心配になる。 トンネル出口の駐車帯で身支度すると大型除雪車がじっとこちら見て、 何か一言ありそうだったが立ち去ってくれた。 車がひっきりなしの国道を横断するのがこの山の核心か、 林道をスキーで出発すると頭上3m程の枝にピンテがぶら下がっていた。 まだ斜面に灌木が目立つが適当に取り付いて尾根に出るとそれなりに雪面が広がってほっとする。 立派なカンバの大木を仰ぎ、山頂らしきを垣間見ながらアップダウンの小尾根を登ってゆくと余市川沿いに赤井川カルデラの山々が霞んでいた。


登るに従い木立の薄い開けた斜面となり、やがて雪煙の舞う山頂に二つの反射板が見えてくる。 久々に寒風に頬を打たれながら平坦なピークに到着、三角点は小灌木に囲まれた雪の下で標識は無かった。 ニセコ連山や羊蹄山がガスって残念だが数十m移動した西端からは雲の下に八内岳と木無山の展望が得られて満足する。 下りの緩斜面はあっという間に終わりポコポコした尾根を巻く、 まだ灌木をかわしながらの滑りだがシーズン初めでそれなりに楽しい山だった。





【元服山 477m】 13:15冷水峠→(14:00-14:15)元服山→14:45冷水峠 登り0:45/下り0:30

元服(ゲンプク)とは昔の成人式のことで武家の子供が髪形や服装を改め冠を載せた儀式のこと。 山容がその時に被った烏帽子に似ているからだろうが道内では珍しい名前である。 おそらく由来が三笠山などと同じ類では?と調べると、 飛騨高山に同名でそっくりな山があるのでその辺りがもとかと想像する。


ルベシベ山だけでは物足りないので帰りがけ赤井川村の元服山に寄ってみる。 車一台すれ違わない道路を飛ばすと青空の下にそれらしき山が見えてきた。 何処から見たら尖がって見えるのだろうか、やけに平べったい山で木が混んでいそうだ。 当初取り付きは南東尾根を考えたが車の置き場所がいまひつなので北尾根に向かった。 トンネルを抜けてふと見ると旧道が除雪されているので進んでみる。 除雪は峠の手前までだったがここから東西に横断する境界線を辿ることにした。 放牧地らしき開けた雪原を390ポコに向かって進むと後方に日本海とシリパ岬が望まれ、 そして感じの良い樹林帯の中からは通称エビス山と呼ばれるカルデラ内輪の山が見える。 コルで地図にない林道を横切り、残り100mちょっとの登りで呆気なく山頂に到着する。 木に囲まれ何処がピークか分からないほど平坦で三角点と思われる場所にピンテが垂れていた。 木は密でも斑でもなくホイホイという感じの滑りでコルへ、そこからシールを付け390ポコに登り返す。 見晴らしのないこの山に二度目はなさそうだがスキーならやはり南東尾根か北尾根の方が良かったかなと思いながら下山する。

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