老根別山 ロウネベツヤマ 910m(占冠村・南富良野町) 山スキー  地図はこちら  ■Home
2013年4月13日 曇り時々雪 金山トンネルルート メンバー2名
9:20金山トンネル積雪観測場→(12:10-12:15)老根別山→13:40金山トンネル積雪観測場

老根別山(アイヌ語で ラウネ・ベツ 低い処・の川)は日高山脈から夕張山地に派生する 支稜の一角に位置し、南北に細長い頂稜が特徴の山である。 登山路が無いので雪の時期しか山頂を踏めないが急峻な雪崩斜面がネックで容易に人を寄せ付けない。 アプローチの短い金山トンネルから出発してこれを突破するか、 時間をかけより安全な三点の沢を辿るか選択に迷うところである。

  
南幌町のyoさん宅から裏道を通って274号に抜けると意外に早く現地に到着することができた。 今日は気温が低いので雪崩れの心配はなさそうだ、 それに明日の山行に疲れを残したくない考えもあり短時間で登れそうなトンネル側から出発することにした。 まだ1mちょっとの雪が積もった駐車帯からスキーで出発する。 取り付き易そうな斜面を探しながら国道を歩くが何処もいま一つ決め手に欠き、 適当に木の煩い急斜を登って604ポコを巻くと感じの良い広い尾根が延びていた。 晴れてたら気持ちの良さそうな尾根だが鈍より曇って小雪が舞い、テンション上がらず坦々と歩を進める。 登り返しを考え744ポコを巻いたものの、 その先に小さなアップダウンがあって帰りも暫くシールを外せそうにない。 コル付近に雪庇が出ていたり、 部分的に急なところもあるが概ね歩きやすい尾根だった。

 
このままガスかと思ったら少し青空が見え始め、 懸念した頂両部の様子が見えてきた。 一見、全面的に雪に覆われてるようだが近づくと、 あちこちに笹の出た雪崩跡が目に留まる。 できれば傾斜の緩い南尾根か木のある西側面に逃げたいが間にクラックの入った雪崩面があり、 このまま急な東尾根を登るしかなさそうだった。 770mでスキーをデポしいよいよツボになる。 クラックの上に雪が被って踏み抜きそうになるのでストックで一歩づつ足場を確認しながらの登行となる。 上部の木の生えてる所までやけに遠く、 その木を越えて頂上かと思いきやもう少し登らねばならない。 徐々に傾斜が緩み、最後に雪庇の末端を這い上がると木の枝に古ぼけたピンクテープが結ばれていた。 青空が少しずつ広がってるものの期待した夕張岳と屏風山の眺望が得られず残念、 そうとなればもたもたしていられない。 つぼ跡を外さないで一気にデポ地まで下った。 手短にスリルを味わえる山だった。 再び来ることはないだろうが上部の雪崩が落ち尽くしてから登るのも手だったかも知れない、 など考えながらとぼとぼ下山する。 久しぶりに寄った湯の沢温泉はリニューアルしたばかりで以前の面影が無く、 土曜日に拘わらず貸切状態でまったり1時間以上湯に浸かる。 清水町で焼肉の材料買い、これまた貸切の剣小屋に投宿した。




















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