楽古川北東面直登沢B沢〜十勝岳〜A沢 1457.2m(南日高)
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2009年8月上旬 登り4:50 下り3:55 メンバー4名
5:40林道c300→6:50入渓c484→7:25・570mB沢出合→山頂(11:50-12:50)→15:25・570mB沢出合→16:45林道c300(休憩含)
浦河の別荘を早朝に出発し「山谷」の終端より400m手前に車を停めた。
そこからの林道跡はほとんど踏み跡に近いもので幾度かブッシュを分け484m出合まで歩いた。
先月東京の登山者がここで流されたのを誰かが思い出し御霊に手を合わせる。
雪解けか雨で増水でもしてたのだろうか?
今日は穏やかそのもので水量もほどほどである。
日高特有の清々とした流れと久々の青空にいやがうえにも登高意欲が高まってくるようだ。
平凡だった沢はC沢出合を過ぎると滑が続き次は何かと待ち遠しい。
570m二股でB沢に入ると小滝が続きすぐCo605でF1・10mが現れた。
左から直登し後の確保をKさんに任せて写真撮りに専念する。
初めて同行するMさんは力強い登りを見せ、Gさんは抜けで苦労していた。
Co605のF1・10mは左を直登する Co640のF2・10mは左を直登する Co720のF4・10mは右岸を巻いた
すぐ上の二股は5m程の小滝が合流し続くCo640のF2・10mは左を直登する。
TOPからザイルの気配がないのでフリーで登り下にお助けを出した。
名前しか知らない沢だったが実に面白い! 5分と休む間もなく滝が現れアドレナリンが沸騰する。
F3はCo680・8m三段樋状の滝である。
右岸のテラスを使えそうだが何せ短い足がそこまで届かず右岸から巻いた。
そのすぐ上は2段・5mチムニー状の滝で夏を惜しみシャワーで登ったが後続は巻いた。
Co720のF4・10mとすぐ上の滝を右岸からまとめて巻く。
次の幅いっぱいに水を垂らすCo760のF5・8mは左から直登した。
全く呆れるほど滝が続いた。
すぐ上のCo770mのF6・10mは右岸の巻けそうな側壁を探し取り付いたが手間取る。
Mさんが更に数m左からさっさと登ったのを見てお助けを待った。
更なる小滝が続いた先にまた大きな滝が垣間見えた。
扇状に裾を広げたCo840のF7・15mの滝である。
左際の2/3までは容易に登れそこからルンセ状の草付きを詰めるか水際に移るか何れかであろう。
試しに水際に移って上を探ったもののフリーで登るにはやばい感じがした。
一旦怖さが出てしまうともう登れない。
ここで暫し待機し草付きを詰めて上がったGさんよりお助けを得て直上した。
システム的な登りや確保の術を知らないメンバー間で無理は厳禁と反省する。
大きな滝は今ので終わり水が細ってガレの急登になるとがっくっとペースが落ちた。
Co980で左を選ぶと藪は浅く楽に陵線に出れたが山頂へ直上しても藪は薄いらしい。
Co760のF5・8mは左から直登した Co770mのF6・10mは少し微妙な右岸を巻く Co840のF7・15m 山谷で言う核心の滝か?
A沢も程々に面白い沢だと思うが何せB沢の直後でかなり色褪せてしまった。
初めて登ればきっとわくわくしたに違いない。
薄茶色した岩盤の滑がずっと続きそこそこ大きな滑滝も随所に現れる。
まさに滑り台を下ってる様でおっかなびっくり足を運んだ。
一番大きな滑滝を懸垂で降りようかと思ったが手っ取り早く笹に捕まって下った。
そんなこんなで結局ザイルを出すこともなく淡々と570m二股に着いてしまう。
ぐるっと一周しても距離的には短いのだが中身が濃く8時間程を要していた。
男性的なB沢と女性的なA沢がうまく一対をなしている感じがする。
また今回は雪渓が一切無かったのが幸いだった。