ペンケ札楽古川楽古岳南東面直登沢  1471m  広尾町   ■Home
2014年8月2-3日 晴れ メンバー4名
12:15札楽古林道c290m→尾根乗越し→16:20ペンケ札楽古川c420m・C1  5:35C1→7:45四俣→(11:20-11:55)楽古岳→札楽古コース→14:40札楽古林道

楽古川はアイヌ語で「猟虎(らっこ)が流れ寄り付く川」の意、 ペンケ札楽古川はその支流で楽古岳の山頂に詰める沢である。 去年、知人から滝が目白押しで面白かったと聞かされ、雪渓の消えるタイミングを見計らっていた。 この沢は中盤から多くの滝を抱え遡行のし甲斐がある半面、下降に適さず如何に効率よくルート設定するかが鍵のようである。
                    

  
          
天馬街道を越えるとぐんぐん気温が上昇して広尾の町はむっとする暑さだった。 買出しに入ったスーパーではホッケの開きと生干せコマイが大安売り、つい網まで買ってしまう。 札楽古林道の290mに車をデポ、枝沢からまずは700mの小尾根を乗越す。 蒸し風呂状態で汗が止らず、ぶーたれながらペンケ札楽古川410mに到着した。 予定よりかなり手前だがテン場とし、一杯やってごろ寝した。

                    


          
3時半ころ空が白み、身支度・腹支度を急ぎ出発する。 右岸に鹿道を探しながら凡々とした沢を辿ると小滝が出始め、550m二股から渓相が良くなる。 590二股の右岸草地にこじんまりしたテン場があり、そこから先に大きな三連の滝が見えていた。(写真左)  これを越えた670m二股からは支流にスケールの大きな滝と、屈曲する本流の先に10mの滝が望まれた。

                    

  
          
程良い滝に気を良くするとc680mの屈曲に構える15mの大滝(写真右)に声が上がる。 やや逆相で黒く濡れた滝は両岸に岩をめぐらせ、左岸から巻けないかと言うメンバーもいるがここは登るしかなさそうだ。 取り付きややしょっぱいが上はスタンスを拾って少し楽になってくる。

                    

  
          
途中に支点の取れる物が無く、じわじわ落ち口に抜けると古い懸垂支点が残置されていた。 上から見ると流石に高く(写真左)、 下からは分からなかったが左岸は上まで岩壁を擁し、巻いたら大高巻きか相当な苦戦を強いられたと思う。 沢は流木が少なくすっきりし、日の届く明るい渓に早々と次の滝が見えていた。

                    

  
          
穏やかな渓相に戻ったのも束の間、750mで四股となる。 入口に雪渓の残骸が並ぶが結局、これ以降お目に掛かることがなくこの時期にしてはラッキーだった。 四股は各支流が滝になって落ち、日高チックとでも言おうか開放的な景観である。 本流は一番右の屈曲する細長い滝だが、雰囲気的に奥にも滝がありそうだった。

                    

  
          
やはり屈曲する上に滝が連なり、四股から上は見事なまでに滝・滝・滝の連瀑で楽しい遡行となる。 上部に角の様な突起のあるこの滝は左岸寄りに登って水流を抜けるが濡れた岩が滑って気が抜けない。 これまで特に窮する滝場はなかったが次に何が出てくるか興味津々だ。 水飛沫も気持ちよく、沢はやっぱり暑い日に限るなあと昨日と打って変わりげんきんなものである。

                    

  
          
曲りくねったV字の中に左右から落下する滝が目に留まる。 880mの二股では一筋の支流が高所から降り注ぎ、ヒンヤリした風が吹き抜けてゆく。 そして左に曲がって程なくまたでかい滝のお出ましだ(写真左)。 上段だけで10mはありそうな一枚岩はちょっと登れそうに無く、右岸中程の側壁に取り付く。 一段上がってクラックを抜けたいがザックが引っ掛かってイライラ、ガバを掴んで身を引き上げる。 他のメンバーは左のルンゼから巻いて来たが岩々でそれなりだったとか。 滝はそろそろ腹八分目に近いが次から次と嬉しい悲鳴が続く。

                    

  
          
水量が一気に減ってそろそろ終わりかなと思う頃、砦の様な滝が現れる。 水の流れるクラックを伝って上まで行くと、乾いた岩がお好きにどうぞという感じだ。 滝上からはいよいよ楽古岳の稜線が近く、主稜線の先にピロロ岳か広尾岳と思われるピークが望まれた。

                    

  
          
滝は続くよ〜どこまでも〜♪ 野を越え山越え谷越えて 〜♪、 滝が幾つあったか数える余裕はなく、 汗だくでいい加減くたくただ、服は臭いし早く風呂にでも入りたい気分である。 水は1250mで涸れ、潅木の覆う沢筋は1370mの二股を左に入ると消えてしまう。 いっそ二股に戻って右から登山路に抜けた方が早そうだが山頂直登に拘わった。

                    

  
          
うざい潅木とハイマツ帯を回り込むと上手い具合に草地に出てほっとする。 突然、上から人の声、見上げると登山者が2人立っていた。 まさかこんなところから人が登ってくると思わずびっくりしたらしい。 新しくなった標識の前でみんなややお疲れの様子だが充実感は一杯である。 さて廃道とはいえ札楽古コースを歩くのは初めてで嬉しい。 足元を笹が覆う程度で楽勝かと思ったら尾根が北東に向く頃より何度も路を見失いかける。 それでも登山路があるだけまし、藪漕ぎで下る思いに比べたら天国のようで有難い。





雲が次々に湧いて日高主稜線の山々は隠れたままだった。 それでも広尾方面に青空が望まれ、風の当たらない斜面にどっかり座って辿った沢筋を見下ろす。 ペンケ札楽古川は滝また滝の繰り返しで「山谷」の!!レベル、 尾根乗越しを差っ引いても遡行価値のある沢だった。




          










































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