楽古岳ラッコダケ(南日高)1472.2m    ■Home  
99年6月 曇:霧 メナシュンベツ川コース
登り2.45 下り2.05 標高差1124m
登山口→(0.40)上二股→(1.20)ハイ松帯→(0.20)稜線肩→(0.25)山頂
登山口←(0.30)上二股← ← ← ← ← ← (1.10)稜線肩←(0.15)山頂

話に聞いていた浦河山岳会主催の楽古岳山開きに参加させて頂きました。 行く途中で勇払のラーメン屋「とりよし」に寄ろうと思い店の場所を探すのにてこずるは混んでるはで時間を食ってしまいました。 大盛りチャーシュウ(750円)を注文・・・ラーメンは人の好みの別れるものですがここのラーメンがどうして人気あるのか全く不思議な気がします。
国道236号(天馬街道)に入り20km程進むと「楽古岳登山口」の小さな標識があって右折し山荘まで10kmほど林道を走ります。 4時過ぎに到着すると世話人達がビール片手に外で炭を起したり食事の用意をしていました。 小屋に入ると1階は既に大方陣取られ2階に上がると妙に静かな雰囲気で寝袋が左右に整然と敷かれ早々と何人か寝息を立ていました。 小屋はとてもきれいで流しにトイレ完備、布団も数組あり水は近くの沢から引かれてます。
     

安全登山祭の開始、会長の挨拶の中で半月程前にここから少し下った処で熊一頭獲ったとのことでした。 集まった参加者が30名程に山岳会の世話人が10名程で当然初対面の人ばかりです。 ジンギスカンを囲みビールを飲んでるうちに山の話があちこちから聞こえてきます。 日本酒に焼酎、ワインと酒はすごい量!お〜っ!ズワイ蟹が出てきたぞ! 会長さんから「後でトキシラズでチャンチャンやっからあんまり腹いっぱいにすんなよ」と耳打ちされましたが、 このチャンチャン(写真)ちょっとしょっぱ過ぎました。 去年この登山会に参加した友人から聞いた通りのご馳走でお腹は満腹しかも驚くような少ない参加費でした。 これ以上飲んだら延々と泥沼に嵌りそうで21時過ぎ小屋に入って寝る準備をしました。 消灯時刻の9時半に発電気が消されいきなり真っ暗になったが外はずいぶん遅くまで盛り上がってたようです。 寝た位置がちょうど一階の引き戸の上にあるのか誰かがトイレに出入りする度に床が響いて寝られません。 そのうちあちこちのいびきが気になりもっと酒飲めば良かったなと後悔しました。 朝方になって漸く寝た感じがし目が覚めたら私一人取り残され一瞬ヒヤッとしましたが時計を見たらまだ5時でした。 身支度を整えて用意された朝食のうどんをすすり腹ごしらえします。
     

予報では「晴れ後曇り」のはずだったが早朝からどんよりした曇り空である。 6時点呼をとって出発、山荘すぐ前を流れるメナシュンベツ川の左岸へ渡渉することから始まる。 いつもは靴を脱いで渡るらしいが水量が少なく石伝いにポンポン飛んで渡りました。 林道の両側は見事な蕗畑で下山時この蕗が一面なぎ倒されているのを見て「たぶん熊だわ、よくこんな真似をするんだ」との話である。 やがて林道から気持ちの良い河畔林の登山路を進んで行くと日高固有種「ヒダカハナシノブ」(写真)を教えてもらいました。 途中4回ほど渡渉を繰り返します。 これだけ人がいると必ず足を滑らせて川に落ちる人がいるがかく言う私も帰りにドボンしました。 上二股まで難なく達しさてこれから尾根の肩まで標高差が850mもある急な登りです。 登山路は始めジグを切って付けられてるがやがて直登になり息が上がります。 樹林の中は視界が全く得られず高度が上がると雲の中に入ったのかガスが漂いはじめました。 早朝に札幌からやってきたという日帰り組を追い抜きます。(なんと朝の2時に出発したとのことでした)
辛抱して登り続けるとやがてハイマツ帯となりハクサンチドリ・オオバナエンレイソウ・シロバナエンレイソウの群落を過ぎます。 ようやく1317mの肩に達し(写真)あとは頂上まで細く緩やかな稜線を辿るのみです。 両側は深い谷になっていますがあいにく雲がはびこって下の方までは見えません。 下から吹き上げる風が寒く足元にはキバナシャクナゲやエゾヤマザクラが花を咲かせていました。
「楽古岳」と書かれた奇抜なデザインの山頂標識と岩場に張り付くように咲く黄色い小花が迎えてくれました。 世話人がホットコーヒーを沸かしてくれたりスイカを切ってくれたり気を遣ってくれます。 寒いのでスイカの人気は今一つでしたが背負って登った女性の世話人さんご苦労様です。 やがて反対の広尾側から120名の団体がやってきました。 両コース(浦河・広尾)で同じ日に登山会が開かれたようで混雑する前に山頂を下りました。


2002年11月上旬 曇時々雪 メナシュンベツ川コース 総時間5.40 標高差1124m
登山口→(1.00)上二股→(2.20)山頂→(1.40)上二股→(0.45)登山口
小屋すぐの渡渉箇所に何やら渡る基礎が・     中腹からは白くなって初冬の様相となる      山頂は強風、積雪は膝下で猛烈な寒さだ

早朝自宅を発ち日帰り登山とするも11月上旬の南日高山頂は真っ白の世界だった。 前回は濃霧で今回は強風と猛烈な寒さに見舞われ楽古岳から南日高の展望はまたもお預けとなった。 出発点すぐのメナシュンベツ川には橋でも架けるのか真新しい基礎が並んでいた。 沢の水量が多く6回渡渉したが渡り何処を探すのに難儀する程である。 登山道は3合目から霜が降り7合目を過ぎると雪が張り付くようになる。 尾根に出ると膝下まで雪があり風が唸りを上げていた。 とにかく寒さは只者ではく体感温度は真冬に近いものがある。 ほとんど夏装備で山頂まで辿り着いたが手がかじかんでシャッターも押せずすぐ退散した。 まだ11月に入ったばかりでこんなに寒いとは思わず山の天気は甘くないと教えられたような気がする。 浦河のアエルの湯で暖まり帰宅する。

2008年 コイボクシュメナシュンベツ川遡行のページはこちら



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