敷島内山〜雷電山 997m〜1211m (岩内町・蘭越町)   ■Home
2016年2月28日 晴れ メンバー3名 鳴神の滝ルート
7:25林道→10:25敷島内山→11:40雷電岳→(12:10-12:30)雷電山→13:25敷島内山→14:35林道  (登り4:45 下り2:15 休憩含)

冬の雷電山は日本海からの季節風が強くなかなか登頂の難しい山である。 日曜は風が弱く絶好の登山日和になりそう。 スキーの楽しそうな北尾根から敷島内山と雷電岳を踏んで登ってみることにする。
         
朝陽を浴びピンク色に染まるニセコ連山を眺めながら岩内に到着、遠い雷電山に比べると敷島内山がやけに近く見える。 車を産廃施設に止めて林道を靴ラッセルで出発すると幌内川の谷間の向こうに雷電山と思しき頂きが輝いていた。 さて橋を渡った尾根は思った以上にスッキリと広く、振り返ると樹間に見覚えある熊追山が見える。 更に嬉しいことに標高500mからカンバの大木が点在し惚れ惚れする様な疎林が広がっていた。          
          

そして忽然と現れる展望に思わず感嘆の声が上がった。 木がどんどん薄くなり800mで森林限界を迎えると湾の様な穏やかな海と 岩内平野の向こうに積丹半島の山々が一列に並んで見事な眺めである。 例年なら一面の雪に覆われているであろう灌木斜面を登ってゆくと丸い敷島内山の頂きが徐々に近づいてくる。          
          

振り返っては積丹半島の山々に目を凝らし八内岳の並びに銀山まで同定、 その奥の余市岳がいつもの形と異なって分かり難かったが今日は広域図でも持って来れば良かったと思うほどの天気である。 この方角から見る岩内岳もなかなか格好良く、そこからぐるっと延びる稜線下は魅力的な斜面だらけだ。 kitaさんが岩内岳を雷電山だと思い込んであそこまで行くのかと心配だったらしいがこの天気ならそれも可能かも知れない。
         
いよいよ敷島内山の山頂が手の届く近さとなり、木の無い頂からの展望が待ち遠しい。 雪面は昨日の強風で波打っているものの割と登り易く3時間15分で初ピークを踏んだ。 風が弱く360度の眺望だ、水平線が丸みを帯び雷電山のコブ山にしておくのが勿体ない程の眺めである。 山頂の裏は巨岩が積み重なってちょっと面白く、遠くから小さな存在を示していた。
         
          

【敷島内山からの眺め】雷電温泉から登る白い夏尾根が右から延びている。 そのずっと先に見えるポコが雷電岳△で雷電山の山頂はまだずっと奥である。 ここからは吹き晒しの稜線で天気次第では引き返したい所だが今日は前進あるのみだ。 右に幌別山塊、大平山、狩場山塊など飽きることのない眺望が広がって楽しい稜線歩きとなる。
         
          

【雷電岳からの眺め】敷島内山からクラストした斜面を登って△1204m雷電岳に到着した。 地形図では一つの大きなポコだが実際にはオッパイの様な形で三角点ピークからの眺めはまずまずである。 そして漸く平らな雷電山の山頂が視界に入り、対面に長い南尾根とその末端に小さなコックリ湖が見える。 冬の雷電山にはルートを変えて二度来たがどこから登っても遠い山である。
         
吹き晒しの頂陵を進むと目国内岳、アンヌプリ、羊蹄山が一列に並び、そして出発から4時間45分で台地の様な山頂に到着した。 山頂標識は雪の下に隠れ、トレースの跡が一つも無いところを見るとやはりニセコ山系の中では極端に静かな山で流石にここまでは外人も来ない様だ。 雷電岳に戻ってシールを外すと敷島内山まで意外に早く、そこからは海に向かって登り返しの無い山スキーを満喫する。 この日は樹林帯の方が雪質が良く、今年の冬は少し消化不良のまま終わるかななと思ったがちょっと楽しむことができました。
         
<2012年2月 上里ルートから雷電山 はこちら>
<2014年4月 志根津川左岸ルートから雷電山 はこちら>
                 




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