雷電山 1211m 上里ルート (ニセコ連峰)  地図はこちら  ■Home
2010年2月14日 雪/曇 メンバー4名
6:00上里林道→雷電山(10:45-10:55)→三国内山(12:15-12:35)→13:20上里林道 (休憩含)

ニセコ連山の東端に位置する雷電山はアプローチが長く豪雪地ゆえ厳冬期に登る人はほとんどいない。 春には日帰り可能な各尾根も山中泊が前提となってちょっと厄介だ。 去年、春スキーで三国内山に登った時に眺めた雷電山の近さが忘れられず日帰りで計画してみる。

三国内山直下の急斜は一人ずつトラバースする      コルから雷電山へ最後の登りを残すのみだ      こんな天気でも十分満足できるから山は楽しい

羊蹄山を下山後に真狩温泉でさっぱりし蘭越町上里の林道端で前泊する。 カレー鍋を突きながら21時まで喉を潤した。 メンバーのうち2人はほとんど飲まないから3人でロング缶24本を空けた計算でただならぬ空き缶の数に呆れるばかりだ! 雪が深々と降り続くがテントの中は暖かく快適である。 4時に起床すると外が50cmの大雪で先が思いやられた。 腹ごしらえして身支度を済ませテントを撤収する。 ここから仕事に向かうIさんに見送られ6時前にヘッデンを灯して林道を出発した。 初っ端から厳しいラッセルを強いられ堤の沢左岸の緩やかな尾根を登って行く。 これだけ積もったら帰りの滑りなど全く期待できないが今日は雷電山のピークを踏めればそれで十分である。 久々に息の上がるラッセルだがそれでも元気なKさんの奮闘によりほぼ予定のペースで進むことが出来た。 三国内山のピークを巻く斜面に雪庇が張り出して少々厭らしい。 次のポコも巻くといよいよ雷電山の大きく急な斜面がおぼろげに広がっていた。 空が少し明るくなって期待を持たせたが再び雪になりデポ旗を打ちながら登行する。 陵線に出ると視界が30mを切り吹き溜まって進路が定まらない。 ホワイトアウトで先頭を歩くと雪庇から落ちるのではないかと恐怖感がもたげる。 気温は-15度、風が強く頬が痛い。 GPSと地図を頼りに進むと小高い場所に標柱らしき雪塊が見えてきた。 雪を落とすと出てきたのは古びた方向板で、折角苦労して来たのに実はピークでなかったなんて洒落にもならない。 再度GPSで確認すると山頂を示し、漸く充実感が込み上げてきた。  トレースは風であっと言う間に消えていたがデポ旗がとても心強い。 シールを外し大斜面を滑降するとフカフカの雪であっと言う間にコルに到着する。 三国内山のピークに登り返すと相変わらず視界が悪く、降り口が雪庇になっていた。 車まで殆どトレースを滑ったが早いの何の!行きのラッセルとは天と地ほどの違いだった。 

<2014雷電山・春スキー(志根津川左岸ルート) はこちら>
<三国内山・春スキー はこちら>

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