【ポロイワ山】 10:20林道→(11:30-11:40)ポロモイ山→12:20林道 登り1:10/下り0:40
|
ぱっとしない予報の道央を脱し、青空が期待できそうな浦河町に向かった。
日高沿岸を快走し市街地の手前から元浦川沿いの道を進むと至る所にサラブレッドの姿と遠くに白い日高山脈を望む美しい風景が続く。
こっちは雪が少ないなあーと思いながら程なく牧場の向こうにポロイワ山(アイヌ語で大きくて神聖な山)らしき低山が望まれた。
|
ルスナイ橋を渡った先の林道口で身支度し、狩猟者と思われる新しい車の轍をツボで出発する。
車はすぐ引き返していたがジグザグ道を登ってゆくと風がゴーと唸りを上げ木々が揺れていた。
林道を離れスノーシューで尾根に取り付く、地形図では細く急な尾根に思えたが作業道が交差して雪さえあればスキーの方が楽な感じである。
木々の間にあれは1839峰かな?ルベツネ山とペテガリ岳が大きいね?神威岳が格好いいわ?とかなり怪しい同定をしながら広く平坦な頂稜に出る。
|
稜線の南面は木が伐採されて遮る物がない展望が広がっていた。
元浦川沿いの小さな平野の先に荻伏の町と少し離れて浦河の町、漁港が見える。
雲と同化しながらも丸みを帯びた水平線が広がってなかなか良い眺めである。
この伐採面が北側だったら日高山脈がまる見えだったがちょっと残念、北にピセナイ山(写真上右)が目立っていた。
ピンテ一つない質素な頂きを踏み、ジグザク道をショートカットして次の高津山へと急いだ。
|
【高津山】 12:50林道→(13:50-14:00)高津山→14:40林道 登り1:00/下り0:40
|
ポロイワ山から車で15分程走るとうらら湖という長閑な名前のダム湖があってその傍に小さな山が見えてきた。
この山の北側には高津川が流れているので南東の尾根を登ることにして車の止め場所を探すとうまい具合に作業道が延びていた。
南に面する道はまだ2月だというのに早々と雪が消え、春うららという感じだがこの先藪漕ぎを覚悟する。
|
数十m登ると雪が出てほっとする。
スノーシューはただのお荷物でツボで丁度の締まった雪面が続き、先程とは違って風下のせいか穏やかだった。
振り返るうらら湖と牧場の風景が良く、その後方に西高山と中春別がなかなか良さげな山容を見せている。
また遠くの白い山嶺は日高の主稜線かと思ったらアポイ岳とピンネシリで流石にまだ冬山という感じである。
山頂には何やら建物のような影が見え、近づくと使われていない反射板が立っていた。
昔は展望もそれなりだったのだろうが木の間にピリカヌプリとトヨニ岳と思われる白い峰が精々だった。
|
400mに満たない低山でも未踏は楽しくやっぱりどんな山も天気が一番だと思いながら下山する。
浦河に来ると決まって寄る老夫婦の魚屋が閉まっていた。
どちらか体調でも崩したのだろうかちょっと寂しい思いで帰途につく。
|