小札幌 ポンサッポロ 1059m  山スキー (札幌市)  ■Home
2015年3月1日 曇り 西御料川ルート メンバー4名
7:15最終人家322m→9:35林道分岐590m→尾根取付き→(11:15-11:30)小札幌→12:00分岐→13:25最終人家322m

小旭岳、小白雲岳など頭に「ポン」が付くと急にマイナーで奥深くなる山がある。 札幌岳にも小札幌なる三角点があるので地図を眺めてルートを検討してみる。 残雪期に空沼岳の登山口から稜線に一旦上がってピークを踏むのが堅実そうだが、 ちょっと面白みに欠くので簾舞から西御料川を辿ることにした。



焼山の登山口を過ぎて最終人家より出発、兜岩と盤の沢山の谷間に向う。 昼過ぎから降雪予報のせいか空も山も少し暗い感じだがそれほど時間掛からず戻れそうである。 ブリッジを渡るといきなり壊れた林道が延びて砂防を幾つか越えて行く。 途切れ途切れの道は時にただの木の生えた斜面と変わらず、一見何処が道かよく分からないほど怪しげである。 不意に「徐行」の看板やゲートの支柱が立って昔はここまで車が入ったのかと驚くほどだった。




兜岩を過ぎる辺りから足下に開いた沢、上に岩崖を見ながらのトラバースが続く。 いよいよ核心に入ったのか屈曲して先の見えぬ崖っぷちに道が刻まれゾクゾクする景観となる。 久し振りに気合の入る山行だがデブリが殆ど無く何とかなりそうだ。 風の無い谷間のせいか、緊張して喉が渇いたせいか穴の中に流れる沢水が恋しい。 そして2時間ほど歩くと沢もすっかり埋まって穏やかな雰囲気に戻りほっとする。




590mの林道分岐から橋を渡って小尾根に取り付く。 思ったほど斜度はなくジグを切って登ると上に林道が延びていた。 主尾根に出たらもうこっちのもの、あとは淡々と登るだけと思ったら地形図に現れないポコが2-3つ出てくる。 大きな木が目立つ雰囲気の良い尾根の途中からは木の間に小さく見える焼山(豊平山)が可愛らしい。 そして木の斑な広い斜面に大きくジグを切って山頂を踏んだ。 勿論、標識などは無く記念にテープをぶら下げる。 単なる山の続き的なピークだが妙に満足感は高く、満ちたりた気持ちで帰路に着く。 たぶん豊平川の右岸道路から見えていた山の出っ張りが「小札幌」だと思うが定かでない。 晴れていたらそれなりの展望だろうが2度目の来訪はないだけに残念である。













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