2008年3月中旬 登り3:30 下り1:25 メンバー6名
8:45国道P→9:15尾根取付き→本倶登山(12:15-12:45)→14:10国道P (休憩含)
小樽への近道となる建設中の国道をテクテク歩く ポンクトサン川のスノーブリッジを渡って尾根へ 双葉ダムから延びる送電線下は良い斜面だった
お天気は曇り時々雨から少し持ち直して曇りに変わった。
展望が売りの山だけに残念だがまあ雨が降らないだけでも恩の字である。
倶知安の大和地区から赤井川へ抜ける建設中の国道に入ると日曜日にも関わらず工事のダンプが行き交いすぐ行き止まりのゲートになった。
パーキングに車を止めスキーを担いで立派な道路を歩くと向こうから夫婦らしき二人連れが竿とバケツを持ってやって来た。
「何が釣れたのですか」と尋ねると「今晩のおかずです」と型の良い岩魚を二匹見せてくれた。
こんな時期にもう魚が釣れるのか少しビックリしたがこの集落に若い夫婦が住んでることの方がもっと不思議な気がした。
ゲートから1km程歩いて道路の雪壁を乗り越えすぐ下に流れるポンクトサン川を越える。
ルートは当初ネットで調べたポンクトサン1号川沿いの林道からと思ったが距離の短いポンクトサン川の南尾根を辿ってみることにした。
少し先の北尾根からの方が最短だが国道を3kmも歩かねばならず見送るが道路が延びればお手軽かも知れない。
尾根に取付くと前方に広々とした緩斜面だぶん牧草地が目に留まりハイキング気分でこれを登る。
左の沢形が無くなるのを見計らい雑木林に分け入ると・444の尾根に上がる急な斜面には林道が延びていた。
c600付近まで登ると地図に無い送電線が・724方向へ横断しその下は刈り分けられ立ち木の無い好斜面になっている。
此れを上がり送電線と別れると尾根はますます広くダケカンバの大木の下をのんびり登って・792ポコを右から巻いた。
O塚さんはいつも以上にはるか後方を歩き一行はばらけた状態で登っていった。
ふと横を見ると今まで雲に隠れていた羊蹄山が急に美しい姿を現し感嘆の声が上がった。
疲れ気味のメンバーもまるでカンフル剤を得たように元気になるから不思議である。
細い枝に付いた樹氷がまるで刷毛のように均一に延び不思議な形をしている。
やがて前方の細い尾根の先に尖がった山頂が望まれた。
地形を察するに一番格好良く見える方角から登っており今回のルートを選んだ甲斐がある。
直下の急斜をトラバースし北側に回り込むと平坦な山頂にはスノモの跡が無数に刻まれ痛々しい。
よく目立つ真っ白な山は余市岳だろう、無意根、羊蹄山、アンヌプリに囲まれまさに展望の山と言える眺めだった。
帰りは絞まった雪面を滑るのもそれなりに楽しくあっという間にポンクトサン川まで下った。
パーキングへは川沿いにスキーで戻ったがやはりアスファルトを歩くよりずっと気持ちが良い。
遠くから眺めても本倶登山は全く目立たぬ山である。
京極町へ向う車中から探すと似たような山並みの中にようやくそれと分かる頂を見つけた。
羊蹄山を眺めながら広々とした緩斜面を登る 枝に付いた樹氷が刷毛のような型に成長している 小粒だが急で狭そうな山頂が目と鼻の先に近づく