沼ノ原山〜五色岳〜忠別岳〜凡忠別岳  1506m〜1821m (上川町・新得町・美瑛町)  ■Home
2015年7月11-12日 晴れ 沼ノ原コース〜三笠新道コース メンバー3名
7:45クチャンベツ登山口→(10:25-10:50)沼ノ原山→12:15大沼→(15:45-16:00)五色岳→16:40忠別小屋
3:40忠別小屋→(5:10-5:25)忠別岳→6:30標高点1833→(7:55-8:10)凡忠別岳→9:20標高点1833→11:40三笠分岐→12:40高原沼→沼巡り→14:45高原温泉

凡忠別岳は「ガイドブックにない北海道の山50」で初めて知った山である。 殆ど注目されることのない山だが大雪山のほぼ真ん中に位置し、どんな展望かと想像するだけでワクワクする。 ここへは残雪を目当てに二度出掛けたが思いを遂げられず今回が三度目のリベンジである。 週末は天気が良く花も期待できそう、同じく登山路のない沼ノ原山とセットで出掛けてみることにした。
                    

  
          
札幌を4時前に出て高原温泉に車をデポ、クチャンベツの登山口に7時半に到着する。 車の数が凄いので忠別小屋は芋洗いかも、テントを持ってくるんだったと後悔しながら出発する。 コースは沼のほとりに木道が続いて足腰に優しく、湖面に映るトムラウシ山にうっとりしながら進む。 そして石狩分岐を折れて暫くすると木の間に小さな沼ノ原山が見えてきました。




沼ノ原山へはヌプン温泉の登山路から踏み跡を辿る。 稜線に出ると少し不明瞭だがよく見るとコーステープが付いてそこそこ登られているようだ。 そして呆気なく灌木に囲まれた山頂に到着、測量の杭があるだけで肝心の三角点が見付からない。 先端は木から解放されて一気に視界が広がり、トムラウシ山と十勝連峰の眺めに感嘆の声が上がった。





そして南方にはニペソツ山(写真中央)が大きな山容で聳え、右に丸山と然別のポコポコした山々、 遠くに薄っすら北日高らしき山並みも望まれる。 大雪山のポリープの様な沼ノ原山からの展望は思った通り一級品で山頂を後にすぐ一組が、そのあと一個団体とすれ違う。 沼ノ原山までピストンとのことだがこんな人気の山とは知らなかった。

                    

  
          
ザックをデポした沼ノ原の分岐に復帰、沼や池塘が点在する風景は雨竜沼湿原とそっくりで何だか天上を歩く気分である。 そしてよく写真で見る大沼にはテントが3張りと閑散とし、登山者が時間を持て余していた。 ここは縦走に中途半端な場所なのかとても静かな場所である。





水場で補水し、急登の森林を抜けると五色ヶ原と呼ばれる広い台地に出る。 こちらも静かな湿原に木道が延び、振り返ると絵になる様な石狩連山が横たわり右端にニペの耳が形良い。 泥んこコースだと聞いていたがなかなか快適で歩き易い場所だった。

                    

  
          
湿原を抜けると清流が流れる庭園で一帯に咲くチングルマやコザクラ、ツガザクラ、ウルップソウなどが目を楽しませてくれた。 まさに天国の様な光景に写真と休憩ばかりで歩が進まない。 眼下には広大な沼ノ原とニペソツ山が聳え、その下に先程の小さな沼ノ原山が見える。 木道は更になだらかな五色岳まで続いて有難いが長くて単調なのが玉に瑕である。

                    

  
          
漸く五色の分岐に到着したが本当の山頂は少し先の岩峰ではないだろうか。 ハイマツを漕いで岩に登ったら足元がすっぱり切れ落ちる断崖で高度感にクラクラする。 眼下に化雲沢の源頭と広大なハイマツの台地がどこまでも続いていた。 さて忠別小屋のドアを開けるとほんの3組であずましく、雪渓水でギンギンに冷えたビールで乾杯、誕生日を山で過ごせ幸せだ。

                    

  
          
翌朝3時に起床してそっと小屋を抜け出すと既に東の空が赤みを帯びていました。 雪渓を登って稜線に出てから忠別岳までは思いのほか遠く、 起きがけの体に鞭打って歩くが山頂手前でご来光を迎える。 暫くは登山者だけに許された至福の世界で朝靄に包まれ北大雪の山々が幻想的である。 その中に北見富士だろうかちょこんと尖った山が気になった。




【忠別岳山頂T】360度の眺望もさることながら朝露に濡れたイチゲに陽が当たって綺麗だ、 その他にウメバチソウ、キンバイ、エゾオヤマノエンドウなど花の種類が増えて嬉しい。 足元の崖からナキウサギの甲高い声を聞きながら暫しまったりする。




【忠別岳山頂U】旭岳と白雲岳の間になだらかな凡忠別岳が姿を見せる。 高根ケ原と殆ど標高が変わらず、ただの丘だったらどうしようと思ったが少し山らしくてほっとする。 さて忠別沼を越えた1833ポコにザックをデポして凡忠別岳へのルートを窺う。 暫く草地だがその先はコルまでハイマツが続き、コルの右斜面に雪渓が広がっていた。

                    

  
          
藪の薄そうな所を目掛けて突き進んだが背丈を超えるハイマツに捕まり、堪らず右に逃げる。 ハイマツを抜けると背の低い笹に鹿道が延びて、やたら熊のくそが転がっていた。 すんなり導かれたコルには水芭蕉が咲き、苔でぶよぶよしている。 そこから大きな雪渓を登ると草地が広がり白いキバナの花畑になっていた。

                    

  
          
稜線は背の低いハイマツと草地のミックスでコザクラ、チングルマ、ツガザクラの群落が広がる。 ポコを越えた突端まで稜線の左に雪渓と鹿道が延びて坦々と凡忠別岳の山頂を踏んだ。 ピンクテープすらない頂からは遮るものがない360度の展望が得られ、遂に来たぞと言う満足感で一杯になる。




【凡忠別岳から南方の眺め】化雲沢の源頭を挟んで忠別岳、五色岳、化雲岳が連なり、更に小化雲岳から天人峡に下る長い尾根が見える。 深く刻まれた渓谷からは滝の音が聞こえ、山も川もスケールの大きさを感じずにはいられない、 そしてトムラウシ山とニペソツ山が随分と遠くなってしまった。




【凡忠別岳から北方の眺め】ここは旭岳と後旭岳の展望台かと思うほど眺望が良く、それも普段見れない方角から楽しめる。 裾にある小旭岳もしっかり山の形に見て取れ、もう二度と訪れることのない景色を目に刻んだ。 復路は学習効果もあり南の沢筋にルートを取ったら半分の時間で縦走路に戻ることができた。
                    

  
          
高根ケ原の道は前半石ころだらけで地下足袋に辛く、三笠分岐が近づくと漸く平坦になる。 ちょうど満開のウルップソウに迎えられ、何て名前か知らないがこの気品ある青い花びらが魅了する。 更にコマクサが見頃を迎え、重いザックで写真を撮るのがしんどい。 「後日この花はリシリリンドウ(利尻竜胆)だと教えて貰う。 名前の通り利尻山で咲いているそうだが大雪山と夕張岳でも見ることが出来るらしい。」
                    

  
          
三笠新道も花盛りで、上の方はまだ半分くらい雪渓が残り登山路の一部が雪解け水で小川になっていた。 また高原沼も水が溢れ、どうせならと沼巡りコースを周回して下山する。 二日間とも今夏一番の暑さで40kmに及ぶ縦走は堪えたが花と展望に元気を貰いマイナーな山を楽しむことができました。

<2014年の ヌタプヤンベツ川遡行〜〜忠別岳〜シビナイコース はこちら>



















































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