かつて栄えた奔別炭鉱も今は幾春別の街外れに大きな鉄骨の櫓と炭住長屋にその面影があるのみだ。
奔別岳はそんな地区を流れる奔別川(ポンベツ・小さな川)の源頭にある山で訪れる人は滅多にいないと思われる。
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アプローチは確実に入渓できそうなキムン芦別川(キムン・熊)を予定した。
三芦トンネルを抜けて右の林道口に車を止めようと思ったが分からず、キムントンネル南口に地図にない林道を見つける。
そこから小沢を下ってキムン芦別川本流に合流すると釣師もここを使うのかピンテが垂れていた。
本流と言っても魚もいそうにないだれた沢だが1時間ほど歩くと滑と段差が断続しc470m二俣を右に入る。
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小滝に気を良くしながら進むとc580m二俣の手前で何やら大きな滝が見えてきた。
地図に一個だけある滝だろう。
近づくと割と緩い30mの滑滝で滑り台の様によく滑る。
あとで分かったが地図の滝と標高が合わずたぶん記載ミスと思われる。
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最終二股にもよれたピンテが垂れ、どうやら同じルートで登った物好きがいたようだ。
石炭の採れる山域だけあってずっと上まで小さな滑が断続し、最後50mだけ笹を漕いで稜線に出る。
むしむしする山頂で三角点を探すが見つからず木にピンテを結ぶ、展望が無いのは曇りのせいばかりではなさそうだ。
あわよくば境山もと思っていたが時間切れ、下りの沢筋を一本ずらすとゴルジュっぽい滝場が一か所出てきだけでほっとする。
序盤だらけるがちょっと刺激的で面白い山だった。
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