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早朝、札幌は青空が出て気を良くするも中山峠が近づくと雲が覆い生憎の天気である。
黒川の駐車帯には単独者とワンゲルの学生らしき数名が出発の準備中で喜茂別岳に一泊とのことだった。
我々も喜茂別岳の予定で黒川に向かったがまだ雪不足で徒渉できず小喜茂別岳に転向する。
作業道から取り付き送電線の鉄塔が立つ636標高点の南西尾根に出ると風が唸りを上げ霞む山頂がやけに遠く感じられた。
この尾根から登るのは初めてだが距離的には近く、たまに古いテープを見掛けながら灌木の小尾根をラッセルで進む。
やがて700mを超えると緩やかな開けた斜面が続き、山頂下の急斜面を回り込んで吹きさらしの主尾根に出る。
雪煙がつむじ風になって舞う寒さの中、久々のピークに到着、新しい山頂標識が頭のはるか上に架かっていた。
こんなに風が強いとは・・喜茂別岳の二組はどうしているかと思いながら悴む手で下る準備をする。
雪が軽く良く滑るがゆるゆる尾根なのでほぼトレース通りって感じだ、だが案外登り返しの苦労もなく国道に戻ることができた。
単独者の車は既に無く学生は途中でテン泊を楽しんでいるのだろうか、冬の予報は当てにならないと思いながら札幌に戻ると良い天気だった。
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