ポンクワウンナイ川〜小化雲岳 1924.8m(大雪)  ■Home
2005年8月上旬 晴れ/曇り
天人峡5:00→ポンクワウンナイ川入渓5:20→c798二股7:50→ゴルジュの滝8:50→c867二股の滝9:00→大滝10:20→c1190滝14:00→c1220C1・16:00
C1・5:55→c1485二股7:50→c1550最終二股8:15→山頂9:55→c1905・大休11:00→大一公園12:40→天人峡15:00

 8月5日 札幌の自宅を16時半に出発し途中で一名合流して天人峡へと向かう。 何年か振りの天人峡はすっかり道路が立派になりPが至る所にある。 すっかり日が暮れた七福岩Pにテントを張り安着祝いするとこの時間でもどんどん車が増えテントを張っているパーティーもいる。 一つ手前のPはびっしり車が止まっていたが大方はクヮウンナイ川が目的のようだ。 しばらくして飛入り参加で遅れてきた一名が加わり全員揃う。


核心入口、二段ゴルジュの滝      c867二股過ぎゴルジュの滝     何れの滝もワクワクする面白さがある     c1000この沢一番の大滝30m
 8月6日 予定通り5時ちょうどに出発する。 架け替えられた天人橋を渡ってクワウンナイ川に入る林道を進むと入山規制の看板があった。 林道は砂防ダムの右岸高く付けられ下の様子は直視できないが水の流れる轟音が響いてくる。 これを越えるとクワウンナイ川へ下る踏み跡があり数人のパーティーが入って行った。 我々は草木で覆われた踏み跡を更に辿ってみポンクワウンナイ川へ入渓する。 結構広い川原で数日前の大雨と上部の雪解け水で水量が多かったが白く濁っていたのが気になった。 退屈な河原を少し行くと右岸の大岸壁から崩壊したばかりと思われる巨岩が一体を埋めていた。 数十mの高さはあろう柱状節理が大規模に崩れ対岸の樹木までなぎ倒しまるで爆弾でも落ちたような惨状である。 川の白濁はこれが原因でここを過ぎると何事もなかったように水が澄んだ。 c687二股過ぎまで流木と大きな岩がゴロゴロして歩き難い。 c770の滝を直登してすぐ二俣を過ぎしばらくすると二段ゴルジュの滝が現れる。 一段目5mの取り付きまで行くのに水が深くへ攣りも困難とあっさり諦め右岸を高巻く。 沢身に戻って落ち口を覗くと屈曲しながら大量の水が吸い込まれるように落ち無理しないで正解だった。 少し行くと左から20m超の垂滝が水飛沫を上げ後からここがc867二股だったと判る。 ここから函状となって右にカーブすると10mゴルジュの滝となり左岸から巻くと更に奥に小滝が見えたのでまとめて巻いた。 この先のc1000で30m以上はあろうと思われる大滝に出くわす。 右岸を高巻いたが登ると急な上に岩が出てきて難儀し100m近く登って沢身に戻るまで2時間近くも掛かってしまった。 ここはもっと手前から高巻くと木が密集して楽だったかもしれない。 いくつか滝を越えるとハングの滝と言われる5m程の滝に出る。 右に古い残置シュリンゲが垂れ、幅は広いが滝全体が函チックなのですぐ判った。 ここは滝下の崩れた岩を踏み台にして容易に登れる。 そのすぐ上に10mの滝があり左岸の途中まで一旦空身で登ってザックを上げると残りは容易に上がれる。 更にc1180で8m滝を巻く時にメンバーが負傷したためc1230の川原にテントを張って行動停止とした。
         
 ハングの滝            c1180・8m滝             滑滝・滑床が延々と続く        c1450・門のような6m滝  
 8月7日 幸い同行者の回復が早くほっと胸を撫で下ろし空身になってもらいペースを落とした。 c1280に8mの滝があり右岸のバンドから直登できそうだが若干フェイス状で右岸から高巻くと下は綺麗な階段状の滑床が1kmほど続いた。 続くc1400・8m滝は左水際を直登しc1450・6m滝は左岸を高巻いた。 綺麗な渕や釜を持った小滝はまだまだ続くが難しいものは無く一息ついた感じだ。 両日合わせ高巻き6回、思ってた通りの難しさと美しさを持った沢だった。 滑が終わり沢が細くなったc1480二股で右を行く。 水流はますます細く源頭の様相を呈しc1550の最終二股で右を選んで小化雲岳の直登を目指した。 残り300m足らずの登りが身に堪え足もパンパンだがお花畑が広がって快適そのものだ。 エゾコザクラやチングルマの高山植物を踏み気が引けるが草地をつないで登ると全く藪漕ぎなく三角点に出た。 小化雲岳から縦走路の小沼までも一面見事なお花畑が広がっている。 湿地の第一公園には立派な木道が敷かれエゾカンゾウとワタスゲが咲き乱れていた。 滝見台から見事な羽衣の滝を眺め長い登山道の終盤に天人峡の赤い屋根を足下に見つけほっとした。 負傷したメンバーは最後までよく頑張りまたメンバーのサポートは感謝する。 山はいつどんなアクシデントが待ち構えてるか分からないものだ普段の研鑽が大切と痛感する。
     
ナキウサギの声を聞きながら藪漕ぎ無しで山頂へ   山頂付近は一面の高山植物帯           大一公園はワタスゲとエゾカンゾウが盛り

inserted by FC2 system