安足間と言う地名はアイヌ語の(アン・タロ・オマ・プ 淵のある場所)に由来し、本安足山は安足間川の源頭に位置する山である。
その南西には三市町に跨る三角点(日受内)の山があって通称ピウケナイ山(ピウケ・ナイ 襲う川)と呼ばれている。
共に大雪山の一ポコって感じの山だが展望が気になるので行ってみる。
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札幌から2時間半程で愛山渓温泉に到着、駐車場は春スキーを楽しむ登山者の車で半分ほど埋まっていた。
林道をスキーで出発して程なく、人影とトレースが消えやけに黒い愛別岳を振り返りながら淡々と進む。
二つ目の橋を渡った所に通行止めと書かれた松仙園コースの案内板があって豊富な残雪の尾根に取付いた。
登り切った雪原は初めて足を踏み入れる松仙園の入口で永山岳や安足間岳の高山を仰ぎながらの歩行となる。
方や本安足山は背の低いトドマツに隠れそうな平べったい山容でコルから登り返すと開けた山頂に赤布が垂れていた。
雲が広がり少しぼやけた視界だが旭岳が近く、ロープウエーの姿見駅も見えてまずまずの展望に満足する。
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木の間に再び饅頭のような山が見え、すぐピウケナイ山だと分かる。
こちらもゆるゆるした登り返しでピークが近づくと木が斑になって展望が開け、
足元に柵のような物が見えたので雪を除けると「ピウケナイ展望台」と書かれた案内板が出てきた。
21世紀の森から車で来れるのだろうか、地形図に林道がなく不思議だ。
急に現れた人工物にちょっと興覚めするが眺めは最高である。
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【ピウケナイ山からの眺望】ピウケナイ山は去年、米飯山とセットで考えたが時間が足りず気になっていた山だった。
赤布の垂れるピークは平坦過ぎて眺めはいまひとつだが南端は遮る物が無くまさに大雪山の展望台である。
左に天塩岳から右に十勝連峰まで大パノラマを楽しみながら暫しまったりする。
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帰りはどんどん青空が広がって二ノ沼からくっきりした大雪山の展望を得る。
今度は花や紅葉の時期に沼巡りをしてみたいもの松仙園コースの復活を願う。
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<2016年の 米飯山 はこちら>