ぱっとしない天気の連休最終日は樺戸山地の796峰「辺止釣運瓶(ペトツルンベ)」を予定した。
新十津川町の名前のない山など知る由もないが藪仲間の山行記録を見て、また明治期の古地図にペトツルンベ山と記されていたとのことで気になる。
(写真は富士形山の裾野からで中央奥がペトツルンベ山)
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早朝まだ小雨が止まず山行を迷わせるが鶴沼の道駅で身支度を済ませる頃には雨が止んでほっとする。
新十津川の街外れからは大きなピンネシリと正直言ってあまり見栄えのしないペトツルンベ山が見えていた。
薄っすら雪景色の砂金沢林道を走って登山道を出発する。
歩いてすぐ下草のすっきりした植林帯を乗越して谷に下り、しょぼい南面沢と出合う。
思いのほか風が無くシカの足跡を探しながら辿ると汗ばんでくるほどだ。
やがて沢は喉仏の様なユニークな地形に向かって急登となり、右の灌木帯に逃げ笹の稜線に飛び出した。
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極太のネマガリを想像したが背丈程の笹でしかも雪の重みで寝た分幾らか楽な藪漕ぎだった。
それでも1時間近く掛かってピークに到着、三角点の周りをこざっぱりする。
笹薮越しの風景を眺めるのが精々だがピンネシリ、マチネシリ、隈根尻山が近く、また北に見覚えのある壮志岳(写真右)が見えていた。
ピークからの眺めは天気によらずこんなものだろう、じっとしていると流石に寒く往路を戻る。
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【ピーク直下からの眺め】ピンネシリとマチネシリ、奥に隈根尻山と浦臼山が見える。
一昨日の三角山も分からぬ程のぼやけた天気だが雪が功を奏し良いタイミングで登ることができた。
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