美比内山〜大沼山〜千尺高地  1071m 1111m 1155m (札幌市・京極町)   ■Home
            2015年12月30日 晴れ時々曇り 元山周回ルート 4名
            7:25豊羽鉱山ゲート→(9:30-9:40)美比内山〜(11:10-11:35)大沼山〜(12:15-12:30)千尺高地→13:15元山除雪場 (周回5:50 休憩含)

美比内山(ビヒナイヤマ)と大沼山(点名:オオヌマ)はペーペナイ川(アイヌ語で水の豊かな、沼が多い)に因んで付けられた名前で、 それぞれピークは何度か登っているが天気の良い日に稜線を繋ぎたいと思っていました。 お手軽な山として知らているが豊羽鉱山への道が通行止めになればこの界隈の山はかなり行き難くなるのではと懸念されます。


勘違いで待ち合わせを7時開門の朝里ゲートに合わせてしまいちょっと遅い出発になってしまいました。 縦走の向きは緩斜面が多い美比内山から登った方が良く、豊羽鉱山のゲートに車を止めて出発します。 まだ薄暗い道路を進んでカマボコ施設の奥から取り付くと、周囲の山々がオレンジ色に朝日を浴びて気持ちが昂ぶってきます。 純白の雪に30cmのラッセルを交代しながら登ると上は傾斜の緩い広尾根で、暫くすると真っ白な山頂稜線が見えてきました。 山頂直下は無木立の急斜面で勿体ないなあー、滑りたいなあーと思いながら美比内山のピークを踏みます。


【美比内山からの眺め@】 雪庇の山頂からは登って来た方向に薄っすらと定山渓天狗岳が見えます。 高気圧に覆われピーカンかと思ったら余市岳は寒々しい雲の中でした。 定天の左にヒクタ峰の小さな岩塔が見え、右の端正な山は烏帽子岳でたまに格好良い山容を見せてくれます。          


【美比内山からの眺めA】 反対の南西方向は青空が広がって綺麗な羊蹄山を見ることが出来ました。 その左に尻別岳と中岳が見えますが無意根山は低い雲に覆われてどうやら筋雲が流れ込んでいるようです。 左端の小さな尖がりはこれから通る1050ポコで、大沼山はその陰かと思います。          

進む稜線の右側が樹林帯、左側が雪庇でその下は木の無い雪崩斜面が続いています。 ポコは概ね右から巻いて進みますが紺碧の空にダケカンバの白い幹と樹氷がとても綺麗です。 美しいアップダウンの稜線を3kmほど辿るとやがて白いポコの様な山頂が見え、 結局は大沼山まで優しい尾根歩きという感じで目的を達することができました。


【大沼山からの眺め】ここは美比内山より展望が良く、余市岳と無意根山の眺めが良いだけにちょっと残念です。 それでも辿った尾根の先に美比内山の小さな尖がりが確認でき、また白井岳や定天など少しずつ変化する山々の眺めが楽しめました。          

さて当初の予定は大沼山までですがあまりにも千尺高地のたおやかな尾根が魅力的なのでちょっと足を延ばしてみることにします。 雪庇の尾根を登ってゆくと元山からのトレースと合流し、短時間で千尺に着くことができました。 「千尺」とは中国の言葉でものすごく高いことのたとえですがだだっ広い風景の先に白く煙る無意根山が見えるだけです。 千尺からはふかふかの北東斜面を沢に滑降して元山に抜けました。 これで中山峠から美比内山までの稜線が繋がって満足、道路が閉鎖される前に更にトレースを延ばしたいと思います。


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