パンケニワナイ川遡行〜斜里岳 (標津町・清里町)   地図はこちら  ■Home
2011年9月上旬 晴れ時々曇り メンバー5名
7:55林道539m→11:30大滝1230m→(12:10-12:25)・1373mコル→12:40登山道→14:15清岳荘

足の遅い雨台風が去って数日経つが各地の林道はずたずたとなり河川もまだ濁りと増水が収まり切れない様子である。 そんな訳で敬老の日を含む3連休は当初の沢の計画など見事に吹っ飛んだのは仕方ないがお代わりを何処にするか苦慮することとなった。 幸い道東方面の雨量がそれ程でもなく未遡行のパンケニワナイ川とクテクンベツ川が候補に上がる。 斜里岳から根北峠側に流れるパンケニワナイ川は地元出身で斜里岳に拘りを持つO氏から聞かされ以前より気になってた沢である。 この沢は普段でも水がチョロチョロとのことだから少しくらい水量が多くても遡行可能だろうと踏んだ。 久しぶりの道東は天気も良さそうで未遡行の沢にワクワクする思いで車を走らせた。

意を遂げられずに死んだサクラマスが哀れである    立ちはだかる巨岩と滝を右に左に登り結構疲れる   1030mにあるチェックストンの詰まった20mの連滝
清岳荘に1台デポし時計周りに農道をすんなり走りたいが、 右に左に道が折れ何処をどう走ってるのか分からなくなる。 漸く根北峠に出て見覚えある頂上の無線施設を見て一安心、車を廻すにも裾野が広く一苦労だった。 さて心配だった林道は雨の影響もなく、すんなり539mの橋より小さなパンケニワナイ川に入渓する。 暫く涸れたゴーロを歩くと干上がった沢床に40cmほどの死んだサクラマスを見つけてビックリする。 そして進むに従い水量がどんどん増えて来るという不思議な沢で小釜や溜まりに遡上中のマスを何匹も見つけた。 これらの魚は過日の増水で遡上し過ぎたものと思われ哀れである。 水量が落ち着くと序盤から苔生した小滝や滑が続き、 ちょっと微妙な小釜のへつりや樋状の細い流れを遡るなどして快調に進んだ。

20m連滝一段目、試行錯誤の結果これが有効だった   その最上段、岩登りと穴すり抜け二手に分かれる   すぐ上の二段10mの滝、真ん中の大岩がちょっぴり辛い
やがて両岸狭まり何か出てきそうな雰囲気になると次々に巨岩が沢を塞ぐように現れ、 岩の隙間を攀じるなど全身フル稼働で越えいく。 この沢は丁度このような涸れ山水に巨岩の景観が特徴的で人の入ってる気配を感じず野趣に溢れている。 1030mでチェックストンの詰まった20mほどの連滝があり、 ブリッジと突っ張り、バランス、穴から這い出るなど、お助けもなく様々なスタイルで越える。 そのすぐ上にも二段10mの滝と左岸のチムニーから乗越す小滝などピリ辛で結構ワイルドである。

4-5mの小滝にたじたじ、左岸のチムニーより登る   1200mで30mの大滝が待ち構えこの沢の核心を越える   滝上に出て一息付くと形の良い尖峰が目立っていた
そして終盤、赤い滑滝が続く先に30mの大滝が構え思わず声が上がった。 腹ごしらえして右岸のバンドにルートを見極め登りにかかる。 ぼろい岩を騙し騙し滝口左へ抜けこの沢一番の核心を終了する。 滝口に立って谷間を望むと南斜里岳から続く尾根の向こうに未踏の842m峰とぺクンネウシヌプリ836m、尖峰953mが並んで登頂意欲を掻き立てる。 ここから僅かな藪漕ぎでコルを乗越すとほどなく夏道に合流できるのがまた嬉しい。 多くの登山者が水量の多い一の沢の徒渉で靴を濡らし難儀していた。 この沢を改めて見ると素晴らしい滑滝と滝の連続で「登った沢より良いんじゃないの」と 同行者が漏らすのも無理からぬほど遡行価値がありそうだった。 モール系でまったりした清里温泉に寄って中標津のキャンプ場へ向う、明日は<クテクンベツ川を遡行>の予定である。



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