パンケメクンナイ川〜目国内岳 (2011年再訪) (蘭越町)1220m   ■Home
2011年7月上旬 晴れ メンバー4名
6:15林道c280m→6:40入渓→11:25天上飛龍の滝c820m・F12→13:20湿原→14:25目国内岳→15:50新見峠

数年振りにパンケメクンナイ川の遡行を楽しんだ。 前夜、天の川が見える満天の新見峠駐車場でC0、 誰もいなくてあずましかったが未明よりゾクゾク車がやってきてこんな早い時間にもう登山者かと思ったら竹の子採りだった。 何でも今年は一週以上遅くてもまだ採れるらしく辺りは一気に騒々しくなった。 雪解けが遅かったか?急にパンケメクンナイ川の水量が気になりだし早々に移動した。 新見峠を下る途中から青空の下に雲海が広がって久しぶりに暑い日になりそうな気がする。 記憶を頼りに林道を進むとやがて草茫々となり普通車なら勘弁願いたい荒れ様だ。 車を終端にデポし左岸の古い作業道を暫く進んで入渓すると水がやけに冷めたかった。

二股過ぎにある深い淵のへつりは結構きわどかった   釜持ち三段の二段目、右岸を高巻き轟音から脱出    普段なら何てこと無さそうな滝も水の勢いで苦労する
砂防の連続に飽きる頃、ようやく滝が合流する下二股となる。 瀑布になってる左俣を見れば水量が前回を上回っているのは明らかだった。 きわどいへつりや、水飛沫を浴びての滝登りなど今日のパンケメクンナイ川は「山と谷」の評価!!に*付け足すくらいの厳しさを感じた。 まずは釜持ち三段の滝、一段目に登ると二段目の滝口から水が勢い良く噴流し登れそうもない。 黒い釜は白濁して渦を巻き、中はまるでホールの様に轟いて滝の音以外は全く聞こえない。 右岸を高巻くと途中に新旧の残置ピンが何本も打たれ、皆んな結構苦労して登ってるようだった。 山と谷に快適と記述してるがどこが?と言いたくなる様な高巻である。 そう言えば沢の様子が前回とは少し異なり、 下二股過ぎにある深い淵には以前大きな倒木が掛かっていたのが無くなり、 右岸の大崩壊によりガレで半分埋まったc670mの滝F7・10mは見事に復活していた。 ここは左岸の水流際を直登したが手の痺れる冷たさだった。 この辺りから雪渓がちらほら出始め雪の解けたばかりの斜面にうどの芽がにょきにょき出てザックは一杯に膨らんだ。  

ガレで半分埋まってた滝F7・10mが復活している    F10(c730m・10m)は苔の綺麗な左岸側壁を登った   25mの高所より水を落下、迫力200%の天上飛龍の滝
いくつか迫力の増した滝を登り、淵のへつりを経てこの沢一番の大滝「天上飛龍の滝」に到着する。 まるでナイアガラの滝みたいに(・・行ったことないが?)水を落下させる様は圧巻で、辺りはひんやりマイナスイオンに包まれ清々しい。 左岸を大高巻きする途中でネマガリを掻き分けるとそこかしこに生えてる最高級の竹の子が心残りである。 30分かけ漸く滝上に出ると谷間の向こうに蘭越幌別岳と遠くに狩場山と大平山が望まれた。 すぐ直後の滝F13で核心は終了しあとは緩やかな流れを辿って水芭蕉の咲く湿原に迎えられる。 目国内岳への従走路にムラサキヤシオとシラネアオイが咲き、結構バテバテになって山頂に到着、 青空が広がりまずまずの展望だが下界には相変わらず雲海が広がっていた。 吹き渡る風が気持ち良くポカポカ暖かな大岩に寝転がって暫しまどろみ、のんびり下山する。 水溢れ明るく迫力ある初夏の沢登りが楽しめた。
<2004年のパンケメクンナイ川はこちら><2013年のパンケメクンナイ川はこちら>


上流まで水が多く迫力あるパンメク川の遡行を満喫  綺麗な水の誘惑に耐え切れず飛び込むKさん、冷たそー  早春の水芭蕉から初夏の花が咲く湿原に迎えられた




































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