観光道路が整備され冬はスキー場の山としても親しまれている小樽天狗山と
登山でお馴染みの塩谷丸山を結ぶハイキングコースを歩いてみることにした。
この二山は道内によくある名前だがたまたま一番多いのが丸(円)山で101座、二番目が32座の天狗山(岳)と言うのは面白い。
もし今回縦走する中に三角山があれば一番から三番まで揃い踏みだったが残念、
だが初めての於古発山と遠藤山、更に三角点「大曲」を踏めとても楽しみである。
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このコースはJR駅が近いのでエコトレッキングが良さそうだが手っ取り早く車2台で向かうことにした。
一台を丸山の下山口にデポし、天狗岳ロープウエイの駐車場から出発、
もし下山して余裕あれば近郊もう一山と言う目論みである。
地蔵コースを登り始めてすぐとてもカラフルなお地蔵様が並んでいた。
ん!どこかで見た覚えがあり、すぐ赤岩峠のお地蔵様を思い出す。
同じ人による色使いだが・・東南アジアの仏像の様でちょっと違和感がある。
展望は上のリフト駅周辺で良くなるが霞がかって遠望利かず最奥の三角点に向かう。
木に囲まれ展望なく、写真だけ撮ってすぐ縦走路へ向かった。
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天狗山からは白樺林の中に緩やかな尾根道が続き「天狗平」のひしゃげた標識が現れる。
やがて天神浄水場へ下る分岐に次いで「大曲展望所」だが葉の落ちた木々の間に毛無峠や松倉岩が見えるだけだった。
これでちょっと気落ちし三角点「大曲」を見逃してしまう。
自然の村(おこばち)への分岐を過ぎて緩やかな於古発山に到着、
山名はアイヌ語で(オウ・コッ・ペッ 川尻で交差する川)を意味する。
木々の中に山頂標識がポツンと立ってるだけで凡そ山らしくなく、
虫のいないこの時期に来て正解だったと気を取り直して先に進む。
やがて道の先にこんもりした遠藤山が望まれ、一等三角点の展望が期待できそうである。
そして出発から2時間半、割と良いペースで三角点「蚕発山」が埋まる山頂に到着する。
こちらも視界が木で遮られ穴滝に下る分岐があるのみだった。
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遠藤山からは進路が北に90度変わり、出発してすぐ塩谷から毛無山に延びる林道と交差する。
明るいカラマツ林に一本道のゆるやかな下り坂が続き、林間から時折ポコの様な小さな丸山を垣間見る。
コルからは標高差200m足らずの丸山が手に取るように近く、
紅葉した谷間に小樽の街も望まれなかなか雰囲気の良い場所である。
ゆっくり登ると背後に高原の様な遠藤山が晩秋の色に染まりとても開放的に感じられた。
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山頂まで立ち止まっては何度も後ろを振り返える。
天狗山はいま一つはっきりしないが天狗平から毛無山に続く緩やかな陵線と、
遠藤山から辿ってきた尾根が明瞭に見て取れた。
見晴らしのない退屈な縦走路が長かったせいか、
或いはこちらから丸山に登るのが初めてだったせいか、
岩場の風景や展望が妙に新鮮に感じられる。
山頂で暫しまったりし塩谷から登ってくる登山者と入れ替わるようにぬるぬるの登山路を下った。
ここは公共交通機関のみを利用して日帰りできる数少ない縦走ルートだが
下山後に銭湯・地ビール等を組み入れると楽しい山行が出来そうである。
と言うことで次に仁木町の頂白山へ向かう。
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<次の 頂白山 はこちら>