小樽内山 673m(小樽市)山スキー  地図はこちら  ■Home
2012年12月16日 雪のち曇り メンバー2名
9:10張碓町道→(12:35-12:45)小樽内山→13:35張碓町道

小樽内山とは石倉山から尾根伝いに続く673m・無名峰を地元グループが呼んでるもので点名は三等三角点「吹上」、 南西には人造湖のオタルナイ湖を擁している。 山名として定着するかどうか定かでないが小樽市の由来でもあるアイヌ語「オタ・オル・ナイ 」を使ったネーミングは覚え易い。 都市近郊にあって林道が山頂直下まで通じているにも拘わらず知名度の無さと目立たぬ山容のせいか殆ど人の訪れぬマイナーな山である。

張碓から眺める左が小樽内山673m・右が石倉山500m   モービルの連中は春香山方面へ出掛けたようだった    なだらかな小樽内山まで4km余りの林道を辿る
師走に入って断続的に雪が降り12月前半の札幌で積雪が50cmを越えたのは11年ぶりだという。 今朝も30cmの降雪と、湿った雪が降り止まず当初予定した山を中止する。 一旦家に戻って何処か適当に汗の掻ける低山を物色し、 先週登り損ねた小樽内山に出かけてみることにした。 国道5号線張碓の大きなヘアピンカーブから狭い町道に入り、 車の置けそうな場所を探しながら進むと広く除雪された民家の前で モービルを積んだ車が準備中だった。 とかくモービルは山屋に煙たがられる存在だが割りと気の良い連中が多いように思われる。 この人達も例外でなく、 声を掛けるとわざわざ民家に断りを入れに行ってくれた。 張碓川沿いの林道には数日前のモービルのトレースが薄っすら残って、 ラッセルはそれ程でもないが春先のようなシール団子に泣かされる。 この時ばかりは早くモービルに来て欲しいと思ったが遠くでぶんぶん聞こえるだけだった。

シール団子に泣く、最後まで林道辿れば良いものを    尾根上はいっぱしに冬山の景色が広がっていた  何故か山頂に「石倉山」の標識が掛けられ紛らわしい
山の斜面をジグザグに進んでいく林道、ショートカットしようにも取り付が急で道なりに進むしかない。 雪交じりの空で隣の春香山も見えず、 重いスキーを引きずりながら今日は鍛錬だと諦めるしかなさそうだ。 濡れ雪にジャンパーもべたべただが標高500mを越えると急に寒くなりだした。 雪が少し軽くなったものの退屈な林道歩きにいよいよ我慢ならず斜面を登って尾根に出ることにした。 潅木を縫うように小まめにキックターンを繰り返す。 山スキーを始めたばかりのKさんにはちょっと手厳しい斜度で、 あちこちに小さく雪崩れた跡も点在して気が抜けない。 やれやれ何んにもショートカットにならん、素直に林道歩いた方がよっぽど早い〜。 最後にスキーを外して登り切ると尾根上はいっぱしに冬山の景色が広がっていた。 さて、山頂まで緩やかな登りのはずがどんどん下り始めるので納得がいかない? 少し戻ってみたりもするが方向は合っている。 どうやら地図に表れないコルがあったようで再び登りに入りほっとする。 程なく丸いポコの上に小さな標識を見つけると、 何と「石倉山」と書かれているではないか! 間違って石倉山に来てしまったのかと一瞬頭が白くなったが、 標高が小樽内山と一致して安堵する。 誰かが広義的に石倉山と解釈したのか?或いはただの勘違いか? 外してしまえば良かったなと思いながら山頂を後にした。 下りは登り返しもなく快調に滑るKさんに引き離される。 ワックスの効いてない板に雪がくっ付いて悲惨だった。   <先週の石倉山はこちら>



















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