徳舜瞥山・ホロホロ山・1260峰はホロホロ三山と呼ばれコウモリが翼を広げた様な形をしている。
右の山はイチニロクマル峰と呼ばれていたがオロオロ山という名前が付けられてからはぽつぽつ登る人が増えたようだ。
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取水場から尾根に取付く、以前はまだ雪が定着しない2月だったが今回はしっかり埋まって下りが楽しみだ。
地形図より思いのほか広い・825の尾根に差し掛かると左に視界が開ける。
南白老岳や白老岳が同じ高さで眺望が良く、すぐ下に沼地が見えていた。
ゆるゆるした尾根の樹林を縫うように進むとやがてスキーの楽しそうな斜面が広がってくる。
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展望が一気に開けて先程の白老岳が小さく、その後方に意外に大きな支笏湖が見える。
湖面から毛嵐が立っているのかと思ったら山の斜面が写っていた。
振り返っては樽前山から無意根山までの山座同定に余念が無く、南白老岳の上に見えるちょこんとした端正な山が気になる。
そして1200mで森林限界を迎え一面波打つシュカブラ斜面に歩を進める。
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やがて尾根の右に天狗の様な徳舜瞥山が姿を現わし、方や左に対照的なほど丸い山が姿を見せ始める。
あれじゃないよね、奥にどんとしたのが出てくるんじゃない、との期待空しくホロホロ山直下の細尾根(写真左)を登ってゆく。
足下の左右に灌木が目立つコノエオサレベツ川と白老川の源頭を眺めながらオロフレ山に到着、徳舜瞥山の山頂に人影と吊尾根を歩く登山者の姿が見える。
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ホロホロ山直下の急斜面は階段下りでやり過ごし、あとはクトーを外して広いコルまで斑なアイスバーンを滑る。
再びクトーを付けて小山の様なオロオロ山を登り出すと後からスノーシューの単独者が追い抜いていった。
先程、吊尾根を歩いていた人だが我々が登り切る前に早々と下ってきてビックリする。
そして緩やかな頂陵の端に最近よく見かける黄色い山頂標識が掛かっていた。
誰が付けたか知らないがオロオロ山とはユニークな名前である。
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【オロオロ山からの眺め】南端は木の無い展望が広がっているが少し雲が掛かってしまった。
オロフレ山から徳舜瞥山までの稜線をまじまじと眺め、2年前に縦走を計画したものの雪不足で断念した時を思い出す。
いつか天気の良い時に歩きたいなと思いながらホロホロ山に戻り、狭い稜線を越えた所でシールを外す。
薄曇りのせいか雪が腐らず長い尾根の滑降が楽しめ、2年前のホロホロ山(山スキー)のイメージを払拭することができた。
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<2015年の ホロホロ山(山スキー) はこちら>
<2015年の オロフレ山〜徳舜瞥山(敗退) はこちら>