2011年6月中旬 曇り メンバー11名
9:35土場出発→9:45入渓→12:30林道410m→13:10林道ゲート
週末は旭川郊外の「オロエン川」を予定しました。
この川はカムイスキー場のある神居山から神居町豊里に流れる僅か数kmのこじんまりした渓だが、入門向きで綺麗との評判があり前から気になる沢だった。
6月は雪解け水と雪渓で沢の選択も限られるが今年は山の雪が少なくオロエン川なら早々に可能ではないだろうか。
当初はほんの数名で出掛ける予定が、聞き慣れぬ初沢と「銘渓」の前評判に興味を示し一気に参加者が増え賑やかになる。
遠方から参加したメンバーもいて、行ったはいいが増水中とかブタ沢だったらひんしゅくを買ってしまいそうだ。
さて旭川の銘渓とは如何なるものか?楽しみである。
砂防を越え美しい渓流を目にしてほっと胸を撫で下す 220mの二股に落ちる滝、支流の先は神居山に至る 小滝連爆帯や淵などそれなりに変化があって楽しい
深川ICで待ち合わせ現地へ移動する。
すぐ近くに面白い名前のオロチョン川が流れこちらは見るからに××だった。
この川も、オロエン川も旭川と深川の市境になっている内大部川の支流で最終は石狩川へと合流している。
オロウエン橋を渡って程なく終端の土場があり、出発前に車3台を林道に廻した。
函館@Sakagさんに依ると「ウエン」とはアイヌ語で悪いを意味するらしい。
何が悪いのか気になるがコンクリートで護岸されたオロエン川はおよそ遡行したい川に思えなかった。
ちなみに「オロ」は何だったか忘れたとオロオロしてたが調べると「中が、源が」の意味だった。
さて川岸の作業道を歩いて真新しい砂防より入渓、少し先で二つ目の砂防を越えると新緑眩しい癒しの沢が待っていました。
意外に浅く緩やかな流れを淡々と進みます。
新緑の深まる季節はだいたいどこの渓も美しいものだが、曇り空に苔と新緑がマッチし落ち着いた渓相を醸し出していました。
220mの二股には支流が滝になって合流しその上流が気になります。
更に進むと小滝の連爆帯に水飛沫が上がりワクワク血が騒ぎ出した。
最初の函ではみんなが見守る中、Kuさんが胸まで浸かって突破を試みたがすぐ足が届かなくなり引返した。
流石に泳ぐには水の流れが強すぎ見てるこちらの方が寒くなってきた。
少しだれる頃に釜持ち6mの滝、水流左を直登した わざわざこんな所を登らなくても簡単に巻けるのに このへつりは結構シビア!冷たくて一物も縮み上がる
再び平穏な沢歩きで少々だれる頃、c300で6mの滝が現れ取り付きが深い釜になっていた。
グループは巻き道を使う堅実派と直登を試みる積極派の二手に別れ、それぞれのレベルに合わせ遡行を続ける。
この6mの滝は水流脇を直登、その後の釜は腰まで浸かりへつりで抜けた。
落ちても沈するだけで済むがシャッコイ思いをしたくないから真剣そのものである。
更にペロンとした岩を登ってフリクションを確かめたり、わざわざ水流の中を突っ張るなど、傍から見れば何でそこまでするの?
と単なる自己満足を繰り返した。
この沢は要所に巻き道がある他、中を行けばそれなりの手応えもあって入門から訓練まで十分楽しむことができる。
終盤二股過ぎの函滝は手前のゴルジュが全く背が立たず今回巻いたが夏場はせいぜい胸の水位と思われる。
そしてポツポツ雨の降る中、カッパを着て最後の滝を迎える。
左岸を巻いて滝上から覗くと上段が屈曲し全体で10m以上ある二段の大滝だった。
ここから踏み跡が枝沢に延び〆に土管を潜って林道に上がった。
銘渓と言うほどの秀逸さは無いがお手ごろ感のあるいい沢でした。
ご当地ラーメンの定番、札幌味噌、函館塩、旭川醤油を沢に例えれば、
札幌の発寒川、函館の松倉川、旭川のオロエン川というところだろうか。
c350二股を過ぎ尚も函や滝が続いたのは意外だった 小雨が止まずカッパを着て最後に大きな滝を迎える この大滝は左岸を高巻き、滝上から林道に向った