2012年8月4日 曇り時々晴れ メンバー3名
4:35取水施設c180→5:45F1大滝c320→8:00F7c480→(12:35-13:00)積丹岳山頂→15:00積丹岳休憩所
日曜の予報が雨に変わり急遽、金曜の夜に積丹岳休憩所に入ることにした。
平日のせいか流石に小屋は貸切で久々に嗅ぐ青畳の匂いが気持ち良い。
修繕したばかりなのか床や壁が直され布団も小綺麗なものに替えられ、
あまりの快適さについお酒が進んで寝るのが遅くなってしまうほどだった。
水量が少ない、始めは何も無く単調な沢歩きが続く 25m大滝F1は直登不能、ルンゼの高巻きが核心らしい 渓相はすこぶる良く、早くから出てこないのが残念だ
翌朝3時起床、車回収のためママチャリを休憩所にデポし数キロ離れた大滝川の取水口に向かう。
踏跡のような作業道を少し辿って入渓、まだ薄暗い沢を小一時間ほど進むと25mの大滝F1がにゅっと現れた。
まずは揃って体調を整え身を軽くしたところで右岸の湿ったルンゼに取り付く。
核心と言われるチェックストーンの上に残置ハーケンがありザイルを出す。
浮石に注意しながら泥壁をだましだまし抜けたが全体的にぬるぬるして感じの悪いルンゼだった。
小滝を幾つか越えるとF2・6mが現れる、水流左脇直登 F3・8m積丹特有とも言える逆層で滑る、水流右脇直登 ゴルジュの中に倒木の掛かるF4・7m、水流左脇直登
F1を過ぎると小滝や滑が頻出し苔の綺麗なしっとりした渓相となる。
全般に釜が多く水に浸かるのは必然、よって盛夏向きと言える。
結論から先に言えばF1からF8まで標高差200m足らず僅か1.5km程の間にこの沢のエキスが凝縮している。
逆に言えば後半だらだらした退屈な沢とも言える。
滝はF4・7mとF7・20mでザイルを出した他はフリーで直登するも逆層で滑り易い。
滝の落口に懸垂下降用の古い捨て縄を時々見かける。
F8・12m釜持ちの斜滝でKさんが3mほどスリップし中段で止ったが下手すりゃ釜にドボンだった。
水量が一気に減ってもう滝はないだろうと思ってたら赤茶けた
スラブ状の滑滝に続いてF9・6mとF10・8mの逆層が現れる。
慎重になったKさんが珍しくザイルを要求した。
小粒なF5-6の後F7・20m水流左脇直登どこが快適なの? F8・12m釜持ち二段斜滝でスリップ、油断禁物である 1時間半しっかり藪漕いで稜線踏跡へ、山頂は近い
あとは鬱陶しい沢を詰め、ひたすら藪を漕ぐだけだが
標高的にまだたっぷり残ってるのが悲しい。
900m手前で水が涸れ程なく残り200mほど中密度の藪を漕がされる。
時々ダケカンバが行く手を邪魔をし結構なもんだった。
稜線近くになって漸く藪漕ぎから解放されると余別岳とポンネアンチシ山が
望まれ、数ヶ月前のスキー縦走が懐かしく思い出された。
積丹岳の山頂はすぐ目と鼻の先、
誰か知ってる人でも居ないかな〜車まで送って欲しいなぁ〜
の願望むなしく夏道をとぼとぼ下山する。
すると登山路のど真ん中に青大将が寝そべっていて思わず飛び上がった。
それからというもの木の根っこが蛇に見えてしまう。
こんな長い下りだった?天人峡みたいだな・・・ぶつぶつ言いながら小屋に着いた。
一番若いTさんが車を回収しに行き、
古平の高台に建つ真新しい温泉で汗を流し家路に着いた。