大森山  オオモリヤマ 561m (神恵内村)  ■Home
  2016年12月4日 曇り メンバー2名 南東尾根ルート
  8:35旧道ゲート→(11:50-12:00)大森山→13:55旧道ゲート  登り3:15/下り1:55

積丹半島の東と西にある大森山のうち神恵内村の561mピークの方を予定した。 断崖が海に迫る大森から珊内にかけては交通の難所と言われた場所で、 その奥に佇む大森山は尾根が急でピリ辛な感じの山である。


神威岬回りで現地に向かうと予想外の強風と小雨で気落ちするが道駅は風向きの加減か穏やかで雨も止んでくれた。 取り付く尾根は道駅のすぐ裏で崖上までゲートから旧道を登ってゆく。 旧道から海の眺めが良く、雲の隙間から光りが射し込んでなかなか幻想的な光景である。 大森川に差し掛かると小山の様な尾根が見え、急斜面に取り付いて一息付いた所に石垣が積まれていた。 海から100m程の高さがあるので駅逓でもあったのだろうか、かなり不自由な生活だったろうと想像する。

なかなか急な尾根だが藪は薄く鹿道が延びている。 雪の出てくる気配はなさそうだがこれでは熊も冬眠できないのか新しい糞が転がっていた。 やがて岩混じりの細尾根になると両側の急斜面の下に海が見え、岬のすぐ近くに聳える小さな鋭鋒が気になる。 そして480mポコから笹で青々とした頂が見えていた。 このペースなら30分もあればと思ったがコルから背丈以上のネマガリに捕まる。 距離は知れているが蔦が絡まって閉口、後ろのブータレ声がため息に変わるころ急に視界が開けてピークに到着、三角点が頭を出していた。

山頂の藪は薄いが流石にこの標高では仕方のない眺めである。 灰色の空の下に海が光り、山々が寒々しい色合いで重なっている。 尾根の先には三角点の珊内岳と赤石山が尖がり、遠く熊追山と天狗山のなだらかな山容が見えていた。 さて一名が車で待っているのでのんびりもしていられない、ネマガリの中で方向を間違えないよう踏み跡を探しながら下った。

<今日の二山目 丸山 (古平町) はこちら>
<2013年 古平町の大森山 はこちら>
<2014年 998峰(珊内岳)〜赤石山 はこちら>

inserted by FC2 system