大森山 425m (積丹町・古平町)  地図はこちら   ■Home
  2013年12月8日 曇り時々雪 厚苫岬ルート メンバー6名
 10:05みはらし荘→(12:40-12:55)大森山→14:10みはらし荘

大森山は積丹町と古平町の境界に位置する低山で、両古美山からの分水嶺になっている。 先端の厚苫岬は今でこそ寂れた風景だが(アイヌ語のアトマイ・群がる)はニシンの群来(くき)を想像させる。 雪がまだ落ち着かない時期につぼで登れそうな山を物色したところ、 たまたまロードマップに道が付いてるのが目に留まりどんなものか行ってみることにした。


札幌を出る時には青空も見えていたがすっかり灰色に変わって古平町の上に見える大森山も心なしか黒く鬱蒼としていた。 厚苫トンネルを抜けた旅館の空き地に車を止め、ほぼ海抜0mより丘の上に延びる旧道に向った。 こちらの方が札幌より雪が多く、厚苫岬と打ち寄せる波が冬の色で寒々しい。 それでも広々とした海に気を良くしながら登ってゆくと砂防が現れ、左岸に作業道がある筈なので辿ってみる。 ところが沢が深くなるばかりで道が見当たらず、左岸台地に上がりGPSで当てを付けるが雪に埋まった笹藪が広がってるだけだった。 これも予想の範疇で道は既に消滅したのだろう、あとは尾根通しに登るしかない。 厚苫岬を眼下に急斜面に膝株のラッセルで尾根に出るとやがて木の間に美国漁港が望まれた。


雪は軽いが標高が上がるにつれ膝上ラッセルを強いられる。 特に先頭は傾斜が緩まない上にぶかぶか雪で辛く、人数がいたから良かったものの単独や少数なら敗退だった。 ロードマップを見た時には海から山までほんの僅かだったが、 考えてみれば縮尺が20万分の1で見当違いも甚だしい。 さて標高400mを越えるとあとは緩やかな頂陵を辿るのみ、左に古平漁港がちらほら見え出す。 2時間半以上掛かって着いた山頂には背丈の倍の高さに小さな標識が掛かっていた。 もう一つの神恵内村の方を意識してか「古平大森山」と書かれているので相当山好きな人に思われた。 下りは尾根通しを目指すが途中で小沢が入組み、ああだこうだ言いながら旧道に戻る。 雪の締った時期がベストだが初冬でもそれなりに楽しい山だった。






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