大二股山(札幌の山・50峰) 856.2m  ■Home
2008年6月中旬 曇り時々晴れ メンバー3名 登り25/下り15 標高差40m


「札幌の山・50峰」の中で最後に残るべきして残った山がこの大二股山だった。 すぐ傍まで林道が通じ僅かな藪漕ぎで登れると軽く見ていたがゲートに最新の鍵が掛けられるようになって状況が一変した。 先週、竹の子採りの時期ならゲートは開いてるだろうとふんで行ってみたが見事に裏切られてしまった。 十数キロの林道を歩くような根性もなく山を諦め竹の子採りへ迷わず転進した。 今日は鍵を借り物好きな同行者2名を誘った手前、失敗は許されない。 登る労力より林道を調べ鍵を借りる手間のほうが遥かに大変な山である。 札幌文庫にでも載らなければ誰も山登りに来る人などいないだろうに徳のある山だと思う。


  国道から十数km、核心部はこの林道の長さだ        ただの笹薮に見えるが立派な山だ         あんな所に山頂標識みっけ!


豊平川の断崖と渓谷を眺めつつ林道を進むと「ふたまた橋」にかかり車を止めたくなるような景色が眼下に広がっている。 橋を渡った先の分岐を左の漁入沢林道に進むと河川水位観測小屋があり次の分岐を右に(左大二股林道)進んだ。 林道は普通車でも問題ないくらい上等な部類だが縦横無尽に交差しているので地図から目が離せない。 更に少し先で分岐(右大二股林道)となり左の左大二股林道を進んでいくと再び分岐(大二股14号作業道)になる。 そのまま左の左大二股林道を数百m進んだ分岐(6号作業道分岐)が出発地である。 長靴に履き替え手拭を頬かむりしてまとわりつく虫を払いながら6号作業道を歩き出す。 作業道はずっと続いているが山を廻るように標高を下げだしたので少し戻って適当なところから背丈ほどの笹藪に突入した。 見通しが効かず僅かな高みを目指して藪を掻き分けると先に黒々と松が茂って目標が定まった。 近くに行くと植林されたエゾ松が並びダケカンバの木にピンクテープが結ばれている。 ほう!着いたか随分質素な山頂だなぁ〜と言うか何も無さ過ぎる。 記念写真を撮るにも藪が邪魔で立つ位置に困るようなありさまだ。 少し辺りをうろつくと赤さびたプレートが幹の上に掛けられていた。 雪の積もった時期に付けられた標識と思われるがいったい何十年前のものだろうかなり古い。 想像通りおよそ山とは言い難い山頂だったが私には札幌50山完登でき満足だった。 同行者の一人はなんと1山目と言うからこれから大いに頑張ってほしいが山の印象は怖くて聞けなかった。 下りは僅か15分と呆気なく作業道に出てから車に戻るまでウドと蕗をお土産に頂いた。


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