温泉富士  オンセンフジ 660m (中標津町)  ■Home
  2017年9月10日 晴れ時々曇り メンバー2名 
  13:25林道380m→13:45伐採斜面終端450m→(14:45-15:00)温泉富士→15:50林道380m 登り1:20/下り0:50

温泉富士は道内に二十ある郷土富士の一つで西別岳や清里峠から双耳峰の端正な姿を見ることができる。 初日に尖峰、二日目に標津岳と温泉富士の予定で道東に出掛けたが何と朝から雨だった。 時間潰しに温泉の梯子をしていると雨が上がり青空が見え出したので温泉富士だけでも登ることにした。

Googlの航空写真で見当を付けた位置に林道があり、しかも途中からブル道が延びていた。 これを辿ると629峰の中腹に伐採斜面が広がり、上は胸の高さの笹が覆っている。 このまま629峰から稜線伝いに進もうかと思ったが本峰のたおやかそうな尾根に引き寄せられてコルに出る。 コルからは背の低い笹が続き、振り返る629峰にやっぱり寄ればよかったと未練たらたら登ってゆく。

稜線を境に植生が異なり、北面は木と灌木が目立つのに対して南面は草地と笹が広がっている。 鹿道を辿って楽々山頂に到着、灌木越しに360度の眺望が広がっていた。 下りは草付きから沢筋を辿って呆気なく車へ、登りも伐採斜面まで上がらず早めに沢筋に入った方が良かったかも知れない。

【温泉富士から西方の眺め】 本峰より富士らしい629双耳峰がなかなか端正で、入浴とビールで気力が萎えてしまったのが悔やまれる。 西別岳と摩周岳、奥に藻琴山など雨上がりでやや靄がかっているが低山らしからぬ展望に満足する。

【温泉富士から北東の眺め】 左の養老牛岳と中央の標津岳の奥に斜里岳が見える。 俣落岳と武佐岳の山並みに明日の尖峰を探すが分からず、広い標津山塊の山座同定を暫し楽しむ。 東方は牧場の先に丸い地平線が見え、道東らしい風景が広がっていた。

一湯目の越川温泉は有形文化財の越川橋梁の近くで、ちょっと分かり難いが入口に白いポストが立っていた。 素朴な作りの無人浴場は男女別で寄付金200円也、ちょっと濃い目のお湯がこんこんと溢れている。 「一つ、このお湯は一度入れば凛として、二度入れば逞しくなり、三度入れば聳り立つ、是真に名湯なり。 一つ、姫方も一度入れば朱に染まり、二度入れば膨らみて、三度入れば花が咲く、是真に名湯なり。 されど無銭その後に効果忽ち消え失せるものなり」と張り紙がしてあった。 二湯目の川北温泉は白濁した湯がまったりと体に染みて気持ち良く「男湯と女湯で泉質が異なる」と滞在者が言っていた。 両方入れず残念。 三湯目のからまつの湯は透明なさらさらの湯が熱めで常連と旅行者で賑わっていた。 自分は初めて訪れた越川温泉が気に入りました。

<翌日の 尖峰(中標津町) はこちら> 


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