鬼刺山はアイヌ語で「エアネヌプリ・頭が細い山」と呼ばれ、かねがね気になっていた山だ。
山名はオニサッペという地名が由来だが上手く漢字を当てたものと感心する。
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三連休の中日が雨なので金曜日に仕事を終えて音威子府に移動し、早出して鬼刺辺川を遡ることにした。
川沿いの道に車を止めて出発、林道に合流して車で入れば良かったと思ったがすぐ倒木が塞いでいた。
蕗が倒れた熊の寝床をそこかしこに見ながら1.5km歩いて入渓、階段状の砂防がある割に漁影を見掛けない。
だらだら蛇行する沢を進んで95m二俣を過ぎると漸く滝が出始める。
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渓が狭まってくると大きな滝も出てくるが滑って気を遣う。
そして250m二股過ぎでこの沢一番の三段滝が構えていた。
二段目10mの垂滝(3番目の写真)は両岸が岩壁で後方から一気に高巻く、ポツポツ滝が出てやはり初見の沢は面白い。
渓がやや鬱陶しくなる470mでチョロチョロの右俣へ、程なく水は涸れるが岩盤の山だったようで湿った8mの涸れ滝を登る。
両岸は手掛かりの少ない急斜で涸れ滝に手こずりながら沢形を詰め、殆ど藪漕ぎなく山頂に到着した。
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笹藪の中に杭と一等三角点「鬼刺岳」を見付けて暫し休憩、雲の下に広がる山々の中に音威天狗岳を同定する。
さて帰りは一本隣の沢形を下ってみる。
稜線上の結構な藪を分けて沢形を目指すと、草付きの急斜で岩やザレも出てくるが出合まで滝がなく幸い。
だが下りも坦々とはいかず低山ながらなかなか疲れる山だった。
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