かねがね中山峠と漁岳の間を歩いてみたいと思っていた。
豊平川の源頭に未踏の札幌150峰(△美笛881m・△岩山942m)があるのでオコタンペ湖から縦走を試みる。
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家を出ると20cmの降雪で山はどれだけ積もったのだろうと思いながら中山峠に向かった。
4時に1台デポしてオコタンペ分岐に移動すると10cm程の新雪でほっとする。
まだ薄暗いオコタンペ湖を進むと同行のkonちゃんが氷が割れないか聞いてくる。
何せ目方のある人だけにこっちまで不安になってきていそいそ進んだ。
取付き迄の湿地に小沢の開きが目立ち、そして急斜面にジグを切って登ってゆく。
途中でクトーを付けるがいよいよ斜面が硬くシートラで小漁沼に出ると中は穏やかだった。
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稜線の乗越しでシールを外し、霞む豊平川の源頭をルンルン気分で滑降した。
新雪のゲレンデみたいな斜面だが長く続く訳もなく、やがて沢が開け右に左に走路を選んで710mの二俣に到着した。
ここから△美笛まで100mほど登り返す積りだったが先日の大雨の影響か枝沢が開いていた。
ぐるっと回り込んで小漁山からの広尾根に出ると良さげな緩斜面の先に白い頂が見える。
結果として小漁山から下った方が早かったと思うが源頭を滑ることが出来きたので満足する。
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平坦なポコの美笛(山)まで遠かったが、このあと誰かが訪れることを願ってピンテを結んだ。
次第に細くなる尾根を標高点704の二俣まで下ると左俣が雪に埋まっていてラッキー、本流に春を感じながら橋を渡って急な尾根に取付いた。
登り切ると緩やかな台地状でクレーターの様な窪地の先に展望の良さそうな岩山が見えてきた。
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ポコンとした岩山の山頂からは雲に煙る札幌岳と狭薄山、ホロホロ山と徳舜瞥山、オロフレ山などが見渡せた。
足元の枝に色の抜けた赤布が結ばれて久々に人が訪れたって感じである。
予定より若干遅れ気味だが此処まで来ればあとは尾根を辿るだけ、明るい内に下山できそうだ。
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「東中山」を眺めながら市境の尾根を辿ると羊蹄山に次いで尻別岳、貫気別山、竹山が姿を見せ、
また豊平川流域の入り組んだ地形の中に見覚えある山があって気が紛れる。
そして何処からともなく出てきたスノーシューの跡を辿って幌滝山(中山)に到着、その先に蓬莱山のアンテナが見えてほっとする。
蓬莱山からは漁岳と小漁山を眺め、寝不足のまま26kmも歩いたなと感慨に浸った。
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