オコタンペ山〜漁岳 スノーシュー登山 968m・1317m (恵庭市) 地図はこちら  ■Home
2012年1月中旬 晴れ メンバー2名
8:00国道駐車場→8:25尾根取り付き→(9:40-9:50)オコタンペ山→(12:05-12:20)漁岳→14:15漁林道→14:25国道駐車場

オコタンペ山968mは漁岳から東に派生する尾根の中腹にある小ピークで(三等三角点名は大丹別山)、 秘沼オコタンペ湖の眺望が良いことから呼ばれるようになったと思われる。 今期よりスノーシューで冬山を始める園長さんにお付き合いし出掛けてみることにしました。 早朝、車を走らせると朝陽に染まる山々に迎えられ気分が高揚してきます。 ふと青空に白い漁岳が望まれこの天気ならあれも良かったなと心を動かされつつオコタンペゲートへ向いました。
          


ところがゲートにはいつもと違って警備員が待機し何やら嫌な予感が・・・ 傍の立て看板に「落石防止工事中・・・3月まで立ち入り禁止」 とあり一気にブルーになりました。(T-T) それが何を思ったかこの警備員さん、会釈して開門し始めたので慌てて 「あの〜登山しに来ただけなんですが?・・・」ダメ元でしたが目をつぶって貰えラッキーでした。 車を一旦駐車場に置きオコタンペ道路を歩いて出発します。 「我々のこと作業員と間違えたんだわ」 「あのまま車で入ればよかったな」 など言いながら除雪された道路を進むと途中で大掛かりな落石防止ネットの工事が行われていました。 遠慮しいしい急ぎ足で通過し無事、尾根に取り付くことができました。          

         
         
          園長さんのMSRは取り付きの急登で威力を発揮しみるみる道路が小さくなりました。 ここ数日降雪がなく軽いラッセルに気を良くしながら次第に緩やかになる尾根を辿ります。 背後のイチャンコッペ山と紋別岳を手始めにすぐ隣には恵庭岳の鋒が並んで見え、 先々の展望が楽しみになってきました。
         
          なだらかなポコを一つ巻くと遂に頭の白いオコタンベ山が視界に入りました。 尾根に取り付いてまだ30分そこそこしか経ってませんが間違いなくあの山です。 放射冷却で凛とした寒さが冬の良い雰囲気を作っていました。
         
          オコタンペ山へ最後の追い込みに入ります。 見るからに展望の良さそうな山頂へ先を急ぐ園長さんに 「おーい、よこよこ」と促すと絶叫を上げ暫く立ち尽くしてしまいました。 真っ白な秘沼オコタンペ湖に釘付けされたのでした。

         
雲一つない青空に恵まれたオコタンペ山山頂からの展望は目を見張るものがありました。 眼前には支勿湖を塞ぐようにでーんと恵庭岳が聳えています。 ここは展望台として高からず低からずちょうど周りの山々が良く見える絶好のロケーションでした。          

         
         
山から湖が見えるほど素晴らしい光景はありません。 オコタンペ湖の雪化粧があまりに綺麗で湖の上を歩いて文字や絵を描いたら面白いだろうなと思いました。 文字ならさしずめ去年の一字「絆」でしょうか!  また季節を変え北海道三大秘湖の一つオコタンペ湖のエメラルドグリーン をこの場所から眺めてみたいと思いました。          

         
         
さて時計を見るとまだ10時前、せっかく良い天気なのにこのまま帰るには勿体無い気がします。 今朝から漁岳(右)に呼ばれていたような気がして「ちょっとあの白い所まで行ってみますか?」 という訳で尾根伝いにシューラッセルを再開しました。 オコタンペ山と恵庭岳がずんずん遠ざかって行きます。          
         
尾根の途中でちょっと面白い光景に出会いました。 オコタンペ湖の上に支勿湖が重なり、 更にその上に太平洋が広がっていました。 逆行で眩しい感じになってますが結氷してるのはオコタンペ湖だけです。 大小の山々と原生林そして天然湖の素晴らしい景観が目の前に広がり感動的です。 きた甲斐がありました。          
         
漁岳の山頂直下は結構急ですがスノーシューらしく直登しました。 園長さんは二ヶ月間ほどブランクがあって辛そうでしたが正午過ぎなんとか山頂に到着できました。          
         
山頂はそれなりの寒さですが風が無く穏やかです。 オコタンペ山だけの積りが思いがけず本峰まで足を延ばせ嬉しそな園長さん。 ノンアルコールビールで冬山デビューを乾杯し、山座同定を楽しみました。          
         
この日は視界を遮るものがない360度の大パノラマが広がり、 遠く十勝大雪・日高の山々まで見渡すことができました。 太平洋のほか厚田方面に日本海も望まれえらく感激してる様子です。 下山は山頂直下から尻滑りを楽しみ、工事の邪魔にならないよう漁川林道に降りました。          


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