2010年10月下旬 曇り メンバー29名
6:50林道→8:20・900m二股→(9:35-10:05)於鬼頭岳→10:50・900m二股→12:10林道
(休憩含)
昨年の武類岩山(遠軽町)に続き今年は於鬼頭岳とその麓を流れる天塩川でやぶ仲間の集いが開かれた。
飲んで歌って語って翌日は少々二日酔いで藪山に登る年に一度のお祭りに道内各地はもとより遠く東京や千葉から総勢29名が集まった。
今回の会場と山は道北幹事の二名に一任され天塩岳ヒュッテに向う天塩川の河原とそこから2kmあまり離れた於鬼頭岳が選ばれた。
これだけのメンバーが未踏でかつ安全に登山できる山を選ぶのは大変で毎度頭の下がる思いがする。
帰る道すがらに漸く端正な於鬼頭岳が望まれた 手塩岳ヒュッテに向かう途中より林道が始まる この沢で唯一の小滝を巻く、道なき藪はお手の物
折角の遠征なので留辺蕊町の北見富士に登ってから会場に着くと既に大量の流木が集められ懐かしい面々が集まっていた。
Yo会長の到着を待って着火式が行われ乾杯とともに鍋と焼肉の匂いが漂い始める。
川辺には大量のビールが冷やされ赤々と燃える焚き火を囲んで山の宴は続いた。
さて昨夜は何時に寝たか定かでないが今朝は青空も覗かれ天気が持ちそうである。
於鬼頭岳西面沢に移動し幹事のOgiさんとEiさんを先頭としんがりにぞろぞろと沢沿いの林道を出発した。
この道は途中の導水トンネル入口を過ぎると次第に荒れほぼ地図通りに650m過ぎまで続く。
晩秋の沢は思った以上に水が少なく沢靴やら地下足袋やら足前は様々だったがスパイク長靴が一番似合いそうな感じである。
水はさほど冷たくないが流石にじゃぶじゃぶ浸かる気もせず涸れ草や小枝を避けながら淡々と登って行く。
途中唯一の小滝5mを巻き900m二股では右を直登するものと思っていたらリーダーより左股から尾根へ上がる指示が出される。
沢形が早々に消える急な笹斜面となり所々にテープが付いている?
誰かが積雪期に付けたものと思ったら沢から登った同じ考えの輩がいたようだ。
始めは軽い藪だったが尾根が顕著になる1000mより笹が手強くなる。
一時は背丈を越えたが流石にこれだけ人がいると楽なもの、次第に視界が開け眼下には岩尾内湖が見えていた。
尾根には岩塔も現れて変化があり二回ほどニセピークに騙され一段高い岩場の山頂に到着した。
三角点はピークより2mほど下に置かれ、生憎の空模様で手塩岳も渚滑岳も雲に隠れ名の知れぬ低山がうねうねと囲んでいる。
狭い山頂は大賑わい、どうにか岩の上で集合写真を撮り下山とする。
登った小尾根を戻るのかと思ったら今度は西面沢を直で下って900m二股に戻る方が楽だと言う。
こちらは下り始めからネマガリが密集し沢形が出るまで何度も尻餅を付かされ確かに早い。
もし登りで詰めてたら大変な藪漕ぎをさせられた訳で道案内してくれた幹事さんに感謝である。
帰り道で教えて貰った比布温泉「遊湯ぴっぷ」は新しくて気持ち良かった。
尾根に出ると視界が開けようやく開放感が得られる 所々に岩塔もあり変化があって楽しい登りが続く 山頂より北西に延びる尾根と名の知らぬ山々
今回集まった面々、よくも狭い山頂にこれだけの人数が納まったものである