オキシマップ山  895m  (えりも町)  ■Home
2014年11月8日 晴れ 南東尾根ルート メンバー4名
9:30旧肉牛牧場→(11:10-11:30)オキシマップ山→12:25旧肉牛牧場

オキシマップ山は日高山脈から続く山稜の南端に位置し、山頂から襟裳岬など広々とした眺望が期待される。 この地域には低山ながら山脈の名残を漂わせる魅力的な山が多いがここも然り、 オキシマップと言うアイヌ語 (オ・キシマ・プ 裾・引き締まった・もの) がまさにしっくりとあてはまる端正な山である。

          


札幌から日高路に向かうと天気が良くなってくる。 風が強いものの青空の下、オキシマップ山からの展望が見たくて今日と明日の予定を入れ替えることにした。 国道339号追分峠から旧肉午牧場の陸橋を渡るとすぐゲートだが鍵がぶら下り開いていた。 帰りに閉められでもしたら事だと思いつつ林道を進むとダンプが向かって来たので聞いてみる。 工事で開けっ放しとのことラッキーである。 そして管理棟から左の林道に入った牧草地からはピラミダルな山容が望まれ登行意欲が掻き立てられた。          




鹿柵フェンスの抜け口より牧草地に入ってなだらかな南東斜面に取り付く。 葉の落ちたカンバとカシワの下は背の低いミヤコザサに覆われて何処でも登れ、流石にこの時期はダニもいなくて快適である。 樹林を抜けると背後にシッポの様な襟裳岬が望まれ、標高が上がるに従い太平洋が丸みを帯びてくる。 ちょっとそこいらの山では見ることの出来ない雄大な景色だが何処までも続く単調な登りに早くも飽きがくる。 そして細長い頂稜に到着、風でハイマツが揺れている。 意外にぱっとしない展望だなと思いながら先端まで行くと急に視界が開け、三枚岳から豊似岳のどっしりした山並みが望まれた。


          


豊似岳の左奥には尖った峰々が連なり、更に遠く日高主稜線も垣間見え実に良い眺めである。 この景色を初めて見るメンバーが豊似岳まで行きたがっているが無雪期にこの尾根を登った記録を知らない。 ここまで楽勝だっただけに淡々と登れそうな気もするが見掛け以上に遠くまたハイマツも手強そうである。 今度は残雪期に一周してみようと話しながら山頂を後にした。 鹿柵はあちこちで倒壊して用を成さず、牧場も廃業したのだからいっそこのままゲートを解放して欲しいものである。          


<翌日登った 袴腰山 はこちら>



          








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