2015年3月21日 晴れ メンバー3名 ケマフレルート
7:25ケマフレ集落→11:10稜線1050m→(11:45-12:20)雄冬山→13:50ケマフレ集落
好天が期待される週末、陸の孤島と呼ばれた雄冬のケマフレから雄冬山のバリエーションを予定した。
ここは知る人ぞ知る雄冬山の最短ルートで昔の山岳雑誌に滑りの楽しめる斜面があったと書かれて気になっていた。
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雄冬の集落を過ぎてすぐ丘の上にある数件の民家が出発地となる。
と言っても廃屋ばかりで車の置き場には困らないが寂しい雰囲気が漂っていた。
身支度して海抜10mからスキーで出発、登り易そうな斜面を選んでオフユ川との中問尾根に乗る。緩やかな
ポコを巻くなどして・344mを過ぎるとやや木が混んでいるものの漸く尾根らしい落ち着きを見せてくる。
このまま尾根から・1075へ抜けるのが一般的なルートかと思うが・456mの小尾根を越えてオフユ川の沢中に進路を取ってみる。
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下から上までびっしり雪で埋まった沢に安堵する。
しかも穴はおろかシュルンドーつ、デブリーつない完壁な斜面に顔がほころぶばかりである。
登るに従い背後に日本海が広がり、前方には真っ青な空の下に壁の様な源頭斜面が近づき厭が上にも気分が高まってくる。
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源頭の真ん中に尾根の出っ張りがあって二股に分かれている。
広い右股(写真左)を予定したが左右どちらも広大かつ斜度的に大差なく山頂に近い左股を選んだ。
クトーを付け急な斜面にジグを切ると表面の雪がスリツプしてちょっと難儀する。
小さな雪庇の間を抜けると徐々に丸い雄冬山が頭を出し、そして登り切った稜線からの眺望に目を見張った。
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優美な雄冬山に雪庇の稜線がアクセントを添えてなかなか格好良い。
奥には真っ白な暑寒連峰の山々がこぞって顔を見せ、ただただ美しく雄大な景色が広がっていた。
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後ろに白くなだらかな国境稜線が見え、方や山頂稜線は灌木とシュカブラで歩き難そうだ。
・1075の緩やかなポコを巻き、そのまま稜線下の南斜面をトラバースして山頂に到着した。
この時期にしては珍しいほど穏やかで初ピークのkitaさんが次はあの尖った山に登りたいとツーショット、
何処を写しても絵になる景色が広がっている。
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山頂でまったりし、シールを外して下山とする。
頂下のシュカブラを横滑りで抜け、あとは雪の付いた斜面をゆるゆると20分ほどで源頭に戻った。
学生が雑誌に寄せた斜面とは違うが障害物が一切無くまるで均したばかりのスキー場の様で嬉しい。
ただ上級コース並みの斜度で上から見下ろすと結構な迫力である。
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表面が薄っすら溶け、やがて斜度もほどほど手頃なヤッホー斜面になる。
青い日本海に向かって思い思いのシュプールを残し、目印を付けたピンクテープの先で尾根に入る。
海が近くなると雪が腐り出したがシールを付けることなく車に戻れて幸いだ。
暖冬小雪でタイミングも良かったのか滑り応えのある初ルートに満足する。
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