2009年10月上旬 晴れ 登り3:10 下り2:35 / 西峰(登り30 下り30)
登山口7:20→水場9:05→海見平10:20→雄鉾岳(10:32-10:42)→西峰(11:13-11:20)→雄鉾岳(11:50-12:25)→水場13:24→登山口15:00 (休憩含)
八雲、鉛川沿いの国道から眺める雄鉾岳 高巻く左手奥にある一枚岩の垂直、ウポポウシの滝 海見平から上は一転して喉かな風景が広がる
国道を左折し八雲・おぼこ荘を過ぎ砂利道に代わって2km程で登山口に着く。
車はまだ一台もなく登山道脇の注意書きには「99年の大雨で登山道が流出し云々・・」とある。
道は地元山学会の整備で年々良くなってると聞くから気にせず出発する。
少し行くと小道が別れ案内板によると「満願展望台」という処へ通じているようだ。
行ってみたいが肝心の雄鉾岳へ繋がっていないのが残念である。
鉛川左岸の急な路を沢へ降りると一見して登山道など何処にも見当たらない。
なるほど道が流出し荒れた状況が云々・・というのはこういうことかと妙に納得する。
随所に付けられたピンクテープに導かれ踏み跡を探しながら進んでいく。
小さなクマンベツの滝を過ぎウポポウシの滝を高巻いてゴロゴロした巨岩を右に左にかわす。
水量は少ないが徒渉が多く脚は地下足袋で正解だった。
銀山沢の出合以降も相変わらずルートは荒れてるがc450から左の支流に入って漸くはっきりしてくる。
c550の水場から笹を刈り払った涸れ沢を詰めるといつの間にか頭上に岸壁が迫っている。
基部からいったい何処まで行けば気が済むのかと言うほど迂回して岸壁終端のルンゼを登った。
ロープが随所に垂れ大助かりだが大きな倒木が引っ掛ってビンビンに張り今にも切れそうなものもあるから気が抜けない。
それにしても登山路のある一般的な夏山とは全然イメージが異なりワイルドそのものである。
ルンゼを登り切ると海見平という一転して見晴らしの良い笹原で向こうには日本海が広がる。
緩やかな刈り分け道をのんびり行くと錆びた鉄パイプが一本だけ立つ質素な山頂で眺めが良い。
考えてみりゃ此処は渡島半島のくびれにある山だから展望が良い筈だ。
少し休んで隣に見える西峰へ向う。
右の断崖に付かず離れずコルまで背丈程の笹薮を漕ぎ岩峰基部まで行く。
潅木を頼りに20m程攀じ登るとハイ松に囲まれた狭いピークで遮る物がなく眺めはバツグンだった。
早速GPSを取り出し高度を計ると1001mを示し本峰より僅かに高い、しかも1000mの大台を越えてるのが嬉しい。
まずまず天気も良く遊楽部岳と冷水岳が真正面に鎮座し以前遡行した浄瑠璃川の入組んだ地形を目で追う。
両横に小さくヤンカ山と岩子岳、南方に転じて乙部岳、砂蘭部岳、横山と知ってる山はこれくらいが限界だ。
下山途中のルンゼで倒木ジャングルに手こずってる老人・婦人グループとすれ違う。
日が短いから明るい内に下山したか心配になった。
<帰宅するまでが安全登山である>
気をつけて走ってる積もりだったが道路脇に潜んだパトカーに引っ掛かってしまった。
追っかけられサイレンを鳴らされたとたん えっ!まさか!一瞬にしてルンルン気分から奈落の底へ。
しかしどうも納得がいかない!
間隔は少し離れていたもののずっと一緒に走ってきた前のトラック2台を見逃し自分だけ検挙するのは不公平ではないか!
少しばかり押し問答の末に何とあっさりこれを認めてくれた!?
初め耳を疑ったが切符も切らないし反則金もないと言うから安心する。
駄目元でも言うべき事はちゃんと主張しなくてはならない。
話の分る警官もいるんもんだ〜近頃の警察には不信感を持っていたが少し薄らいだ気がした。
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本峰から望む西峰は見た目にも一段高そうだ その西峰から雄鉾岳本峰を望む、左は大岸壁、登山路は右の緩やかな尾根へ延びる