真新しい河鹿トンネルを抜けると道路工事はストップし終端にテントを設営する。
Gさんは早々に撃沈し寝息を立てK田さんと45度のハブ酒を空にする。
翌朝薄曇り、身支度してると見覚えのある車が一台停まり出てきたのはK口さんだった。
一人で宮内温泉に泊まり夏道から登ると言う。何と言う偶然だろう!
|
身支度中にひょっこりk口さん現れる この沢で唯一の大滝が現れた c370-30m 大滝の落ち口から下を覗く
泊川直登沢はすぐ傍を流れ立派な湯の沢橋から入渓する。
小さな沢だが高低差があり流れが速くゴーッと凄い音を立てている。
昨日の浄瑠璃川より冷たく感じるのは上部の雪渓のせいだった。
岩に黒いコケが付き良く滑り草木が覆ってあまり綺麗な沢とは言い難い。
c230で右に入ると赤茶けた岩質の小滝が連続し何れも容易に登れ楽しい遡行が始まった。
c370でこの沢の目玉である30mの大滝が現れる。
途中まで右から容易に登って行けたが最後の数bがスラブ状で手掛かりに乏しい。
細木を頼りに先行するGさんからお助けをもらう。
ちなみにここは一番右端の潅木帯に巻き道がありK田さん苦労せず登る。
c490の分岐を過ぎると早々に水が涸れ、結局この沢は全体の1/3しか水が流れていない。
c560から右に行かなくてはならないが枯れ沢が真っ直ぐ延びてるだけで分岐が無い。
少し戻って見当を付け藪中に入るとお目当ての沢筋を見つける。
ここが一番難しいポイントだろう。
|
この調子でグングン登りたいがすぐ枯れる 草付きの源頭から這い松となる たまたま居合わせたt柳さんと記念写真
地図と高度計を見比べながら鬱蒼とした草を踏み分け沢型を詰めて行く。
源頭に入ると傾斜は急になりあちこちの岩場に薄雪草の群落を見つける。
西肩から人の声がする方角に20分ほど這い松を漕ぐと見覚えのある平坦な頂に出た。
幸い藪漕ぎは最小で済んだがc560の分岐を見落とせば相当な労力を覚悟せねばならず読図力が求められる。
小一時間ほど休憩しお花を愛でながら夏道を下った。
対岸の鹿の湯に行ってみると冷たく人が入れる代物では無かった。
宮内温泉で右腕に食いついたダニを引っこ抜いたら数日後に腫上がった。
|