大平山(オビラヤマ) 1191m(道南)  ■Home
2003年7月下旬 曇り 泊川尾根コース 総時間6.50(休憩含) 標高差1060m  登山口〜山頂まで3.1km
車止ゲート→(0.30)登山口→(1.45)810P→(1.00)1109P→(1.05)大平山→(0.45)1109P→(0.55)810P→(1.05)登山口→(0.40)車止ゲート
道の駅「よってけ島牧」に夜半着くと雨が降り始め急いでテントを設営したがあまりの風の強さにポールの一本が折れてしまう。 風に揺られて寝不足気味で朝を迎えたが幸い雨は上がっていた。

登山口から直登が続く             810ピークから仰ぎ見る1109ピーク、山頂は奥の奥にある

宮内温泉を過ぎ工事中の河鹿トンネル手前のゲートへ5時半に着く、先客と思われる車が3台、門番は不在だったのでゲートを跨ぎ中に入った。 鉛川に沿った崖淵の林道を1キロ半か2キロ程歩かされるがトンネルの完成と共に近々封鎖されるのだろう。 美しい渓谷美が見えるのも最後かと思うと何だか感慨深く、莫大な工事費と年数を費やし開発する必要があるのか疑門である。(ピリカまでいったい後何年かかるのだろう?)  30分程歩くと真新しい標識のある登山口に着いた。 足元が深く削れて枯れ沢のような地形は昨夜の雨で滑りやすく始めから急登が続いた。 鬱蒼とした樹林の中は風が無く蒸暑くて一汗も二汗も絞られた。 やがてジグを切り見事なブナ林を抜けると急に視界が開けガロ沢方面の深い渓谷が望まれる。 ザラザラした小石混じりの急斜面を踏ん張りグイグイ登っていくと小さなポコとなり、いつの間にか810ピークに達していた。 目の前に1109ピークがデーンと聳え、登頂意欲に駆られるがポツポツと降り出すではないか!  下りで滑ることを考えると酷くならぬうち撤退しようか迷ったがとりあえず先を目指すことにした。 岩場ピーク手前にロープ箇所でお目当てのウスユキソウと対面し歓声を上げる。

一等三角点のあるピーク、眺めは次回へお預け   大平ウスユキソウ               タカネナデシコ
周りを見渡すと露出した石灰岩のあちこちにある!ある!こんなに沢山見るのは初めてである。 花期は盛夏と聞き、まだ咲いてなかったらと気掛かりだったが3〜4分咲きでまずまず、 白い綿を被った清楚な姿が何とも可愛い! ザレ場を中心にお花畑が広がり中でもタカネナデシコ、ウツボグサ、イブキトラノオが目立つ、 その他にイワベンケイ、ムラサキモメンズル、etc・・名前の良く知らない花々が沢山咲いていた。 登山道はそのお花畑をう回して付いているが中を突っきっていく跡もある。 特に下山時は足の踏ん張り処によって知らぬ間に花を傷つける恐れがあった。 今後、工事中の道々が完成してアプローチが良くなれば一気に登山者の数が増えそうな気がする。 雨は降ったり止んだりでパットせず先行の男性二人が「花を見たのでもういいや」と引返したが、1109ピークから山頂まで後いくらもなさそうだった。 背丈程もある笹を掻き分け杯松を跨ぎニセピーク手前のザレの急斜に出ると第二のお花畑が広がっていた。 はっきりしない登山道であちこちに草花を踏んずけた跡が痛々しかった。 ニセピークからは予定外の藪漕ぎが待構え最後まで楽にピークに立たせてもらえない。 藪の入り口は2箇所あるがすぐ合流し後はピンクテープを注意深く見つけながら笹の踏み跡を辿ると15分程で抜けた。 なだらかな東斜面はシナノキンバイが群生する第三のお花畑だった。 登山道には石灰質の丸い石が目立ち、踏むとツルッとよく滑った。

ムラサキモメンズル              白花ホタルブクロ             
   ホソバツメクサ
山頂に着くと雨が上がり日も射してきて暖かく、笹の向こうに狩場山が見え隠れする。  途中で追抜いた夫婦が到着し入れ替わり下山すると1109ピークで沢スタイルの3人が登ってきた。 「名無し沢?」より入渓し源頭まで2時間半、1109ピークとニセピークの鞍部まで2時間とのことだった。 非常に足が速く山頂へ消えて行ったが下山途中で追い越される。  途中の岩場で花の写真を撮りながらゆっくり下ったが一度も転ばずに下山できたのがラッキーに思えるほど急な斜面である。 象の花子で有名な宮内温泉で汗を流し帰宅する。



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