雄阿寒岳 1371.0m(道東) ■Home
2002年10月上旬 曇後晴れ 滝口コ−ス 総時間5.55(小休憩含) 標高差920m 総距離12.0km
登山口→(2.15)五合目→(0.55)雄阿寒岳→(0.35)五合目→(2.10)登山口
駐車場は狭くすぐ一杯になりそう        登山口から樹林越に山容を望む           静かな太郎湖
前日札幌を経ち阿寒湖キャンプ場でテン泊する。温泉街から3kmほど国道を走り滝口の案内板を入るとトイレ前の小さな駐車場には既に1台止っていた。駐車場が狭いとは聞いていたがトイレ前と湖畔までの僅かな道沿いを合わせても十数台しか置けないだろう。肝心の空模様だが晴れ予報にはすっかり裏切られ薄曇にポツポツと小雨まで降り、まさか?という思いであった。出発前に道内の山を廻ってると言う単独女性がやって来て一緒に登りたいと頼まれた。静かな阿寒湖の西端からは樹間越しに山頂が見えてたはずだったが行く時は気付かずただ通り過ぎていた。阿寒湖の水が水門から轟音を立て下の太郎湖へと流れ込みこれが「滝口」の由来だなと勝手に想像する。 太郎湖の淵を通って間もなく次郎湖の左下に見ながら斜面をトラバースするがこの辺は地図の登山道とはかなり異なっていた。 この先で天気が悪いので途中から引き返したと言う単独男性が私達の「大丈夫でない?きっと良くなると思うよ」の軽い言葉で気が変わったのか再び一著に登ることになった。彼は三度目にして晴れの展望を狙い夜明け前に自宅を発ってきたのだった。
トドマツ等で鬱蒼とした森林の中は苔むした岩や朽ちた倒木でしっとりした趣があった。今までは割と平坦な道が多く歩き易かったが三合目を過ぎると急登のジグに変わりしかもカッパを着て登るはめになった。 テントを一つ張れる程の円い平坦地に五合目標識が置かれ本来は阿寒湖の眺めを楽しめる場所なのだが切れ目無く流れる雲(ガス)を前に今日はダメだなと諦めた。軍の測候所跡に立つ崩れかけた二つの門柱に寂しく迎えられ這い松の廊下でズボンを濡らした。 時折雲の間から覗く青空に期待しつつアップダウンし最後のドームを登って誰も居ない山頂に至った。 ん〜ん・残念無念・風が寒く予想通りガスで視界は全く無い、取り敢えず登頂の証拠写真など撮って小休止する。 すると突然ガスが切れ眼下にパンケトー・ペンケトーが現れ歓声を上げる! 嘘のように青空がどんどん広がり阿寒湖の一部や屈斜路湖、遠くの山並みが次々と姿を現すではないか! 噴煙を上げる雌阿寒岳も顔を出し感激だ!  また何より冷えた体にお日様が暖かくありがたい。 不思議な天気の廻り合わせに感謝し山頂を後にした。 三合目辺りの紅葉が一番綺麗で長い休憩をとった。 国道沿いのビューホテル615円で汗を流し帰札する。
     
 五合目付近から阿寒湖が見えた        昭和21年測候所跡、今は崩れかけた門柱だけ    最後に登って山頂へ
   
 すっかり晴上った山頂              ここからしか望めないパンケトウとペンケトウ全景


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