2012年10月28日 曇り メンバー6名
7:35林道c60→(9:50-10:05)能蘭山→11:40林道c60
「ノーラン」と聞くと昔人気だった可愛い外人姉妹グループ♪を思い浮かべるのが精々だが、
あとからアイヌ語で(ノウ・ラン 鹿・下る処)の意味と知る。
この山は珊内村の里山的な存在で今日の天気を伺えばさっと終わらせてしまうのに丁度良さそうに思えた。
ただ小粒ながらも岩陵の擁する山で急な頂陵部への登り降りでは一苦労させられるかも知れない。
一応ザイルを携え南東の小沢から取り付いてみることにした。
珊内村から見る小さな能蘭山、断崖を擁し侮れない 南東面沢に入ってすぐ滑が続いて気を良くする 6mの滝も現れる!沢中はキノコが豊富だった
午後から雨予報にも拘わらず紅葉真っ盛りの当丸峠からはすっきりした山並みが見渡せた。
綺麗なトイレが完備する神恵内道の駅で3名と合流する。
何でも昨日、山に登ってる間に車上荒らしに遭ったとかで後部のサイドガラスが割られていた。
小銭を盗られただけで済んだのが不幸中の幸いだが、
こんな田舎でも油断できないものだと呆れる。
珊内の集落に向うと能蘭山の尖った頂稜部が望まれた。
見えてるのは手前のポコでピークはずっと奥に隠れてる筈だ、
樹林がびっしり稜線まで覆って難なく登れそうな気がする。
林道に車をデポして小さな南東面沢に入渓すると沢沿いに作業道が延び終端が取水場になっていた。
初めゴミゴミした沢だったが岩山だけあってすぐに滑と小滝が続き気を良くする。
フェルト靴の3名はどんどん先を行くがスパイク長靴とスパイク地下足袋にはちょっとした釜のヘツリが辛い。
いきなり現れた6mの滝に目を見張るも、寒そうでさっさと左岸から巻こうとすると倒木にボリボリが鈴なりだった。
ひっそりした山頂には三等三角点が埋まっていた 鉞山がこれでもかって言うくらい尖がって見える 珊内岳と屏風山(中央)の間にガニナマコも見える
やがて水が涸れると倒木と笹が鬱蒼しく隣の尾根を登ることにした。
等高線が混んですこぶる急だが気掛かりな岩場もなく潅木を攀じって陵線に出る。
鉞山がこれでもかって言うくらい尖がって見え、
奥に珊内岳から屏風山、更に赤石山へ続くなだらかな山並が望まれた。
稜線は概ね細いが藪が薄くて歩き易い。
時々足元がスカスカする崖下に珊内の漁港や海岸線を見下ろし山頂に到着した。
三角点が埋まり古いテープが枝に結ばれている。
潅木に囲まれ展望得られず写真撮って即下山した。
コルから沢形を下降すると背丈以上のネマガリと蔦が煩しくあのまま登りのルートで使っていたら大変だった。
ボリボリを採りながら車に戻ると雨が降り出しあまりのタイミングの良さに感謝!
小粒ながらピリリと辛く楽しい山だった。
神恵内998でさっぱりして帰宅する。